8mmの同時録音撮影 その1 カメラノイズ

8ミリで同時録音撮影するのは、今も昔もちょっと大変。
ポイントを二つ、「音のズレ」と「カメラノイズ」に絞ってちょっと考えてみます。


静かなカメラを選ぶ-NIZOのサウンドカメラは段違いだ-

まず絶対的に音漏れの少ないカメラを使うという手があります。これには、NIZOのサウンドカメラにかなうものはおそらくないでしょう。8mmカメラの走行音に慣れている人ほど驚きます。
今現在、当方の手元にはNIZO6080があります。これは200ftカートリッジ用に上部が開閉するようになっているので、NIZO4080ら50ft専用機と比べるとほんの少々音が大きいような気がしますが、耳慣れた1014XL-Sなどと比べても段違いの静かさです。

NIZO6080
NIZO6080

普通町中で撮影していると、シャッターがスタートすると誰かが振り向きますよね。
このカメラではそれがありません。屋外ではシャッター音は雑踏に紛れて全然聞こえません。
200ftカートリッジなら全巻巻き戻し可能、ややコントラスト堅めですけど発色よいレンズ、各種特殊撮影機能と安定した走行などなど、NIZOならではの使い勝手の良さなどなど実用向きカメラ。
でかいのが難点ですが、学生時代にこいつがあったらさぞかし楽だったろうな・・・ああ・・・おっと、遠い目に。当然の事、ガキが買えるような値段ではございませんでした。
オオノ隊員さん曰く、エルモのサウンドカメラもかなり静音化には注意が払われているとのこと。当方、1012S-XLなどはさわった程度ですしよくわかりません。皆様のご意見をお待ちしたいと思います。

一般的に言って、同じメーカーの商品群では、サイレントカメラよりサウンドカメラの方が、走行音が漏れないようになってる、と考えてイイでしょう。

さて、シングル8。シングル8カメラは薄型なせいでしょうか、サウンドカメラでも総じて走行音が大きめなのが残念です。それでも、サウンドのPシリーズになると少し小さめで、P500や最終機種であるP400あたりは結構がんばっています。一方、サウンドのZシリーズは、音漏れ大きいですね。それでもカメラ自体がでかい方がやや音が漏れない印象があるので、Z850とかZX550あたりを選ぶとイイかも知れません。

どうやって静かにするか
音が静かなカメラを選ぶのではなくて、今使っている愛器をどうやって黙らせるか。これはもう何かを被して、遮音するしかありません。
試しにタオルとか被せてみると全くダメな事に気がつきます。ジャケットみたいなものをこしらえたりしてもなかなか完全には消せません。
当方は屋内で同録をした時には、カメラにその辺に会った毛布・・・知人の家だったので万年床からはぎ取って・・・で巻いちゃいました。確かZC1000でしたか。露出をいじる必要ないのでこれでよしと。
しかし、レンズからも音は漏れるのです。レンズは隠せませんから、後は音を拾わないようにマイクをうまくさばくのです。その場その場でしのいでいけばいいのですから。
というわけで、録音のスタッフがいるような場合には、なんとかなります。ひとりでこれ全部やろうとすると大変なのです。ひとりで制作する場合は静かなカメラを選ぶのも1つの手です。

さて、順番が逆になりましたが、今現在8mmのサウンドフィルムは製造販売されていません。ですから、録音機材を別に用意する必要があります。編集時に、音と画を合わせていく作業がまず必要になるのですが、これがちょいと難物でして。つまり、「音のズレ」の問題が。


以下次回。

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