Cineviaの不具合の原因の推論-コメントより-

2006年9月1日 | By muddy orihara | Filed in: フィルム.

「シングル8マガジンにコダクローム40を詰めた」モノと、「シングル8マガジンにVelviaを詰めた」モノの使い勝手がどうも違うようだ、と前々回書いてみました。

そうしたら次々と、具体的なコメントを戴きました。

寄せられたのは、不具合を引き起こす原因の推論・仮説です。
ちょっとポイントだけまとめて並べてご紹介いたします。

【みなさんのコメントから抜粋】

は☆なさんのコメントより:

「シネビアには不具合を起こす独自の問題があるのでしょうか?」

は☆なさんのこの質問をきっかけにコメントが次々に届きました。

麻生さんのコメントより:

◎スチルフィルムなので、バッキング層の有無が走行に影響を及ぼしている可能性について

バッキング層とは、映画用フィルムに付いている特殊な層のこと。
目的は大きく分けて二つ。ハレーション防止用と、フィルムの高速運動対応用の二つです。滑りをよくしたり、傷が付かないようにしたり、静電気を押さえたりするような効果をもたらしています。フジクロームR25Nにもこのバッキング層があり、現像時にひっぺがしてます。

参考記事
FUJIFILM RESEARCH & DEVELOPMENT

は☆なさんから寄せられたのは、もともとスチル用フィルムであるベルビアには、映画カメラの中でフィルムをがーっと動かすのに適したバッキング層がないから走行に問題があるのではないか、という推論です。

これが原因かどうかは、ちと調査と検証に時間がかかりそうです。少なくとも、バッキング層のある状態のVelviaを用意するのは困難ですから直接的な実験はできません。

ひとまずその推論を受けて、

オオノ隊員さんのコメントより:
◎同じくスチル用フィルムであるエクタクローム64Tをシングル8カートリッジに詰めてみれば分かる

と言うご提案が寄せられました。これはテストがしやすそうですし、新たな解決策の提案になる可能性があります。

スーパー8フィルムより5μmほど厚いので影響があるかもしれない

これは、オオノさんからの推論の続きです。
スーパー8フィルムの厚さはおおかた122μmで、ベルビアは127μm。もちろん全部のスーパー8フィルムが122μmではないのですが、少なくともベルビアは5μmほど厚いようです。

そしてその厚さに関係したことで、

黒曜石さんからのコメント:

フィルムが固い感じがする

黒曜石さんの書き込みが届く前に、厚さを調べるためにあたくしも触ってました。厚さはわかりませんが、ねじるときに力が必要な印象を受けました。そしてこの黒曜石さんの書き込み。

この固さがどう影響するかは分かりませんが、スーパー8フィルムはマガジン内でねじられているので、もしかしたら何かの影響が出ているのかも知れません。

 

補足ですが、こんなものも原因のひとつとして考えられると思います。

◎カメラの故障・老朽化
◎カメラの相性
◎電池の消耗
◎フィルム裁断鑽孔時の問題
◎マガジンの不良・劣化

【Cineviaはまだ提案なのかもしれない】

みなさん、いろいろな情報をありがとうございます。何かこのあたりのことが、現状の改善のネタになるといいなあ、と思っています。
そもそも、既存のフィルムを加工して新たに8mm用マガジンをこしらえるということも、先行きの見えない8mmで今後も楽しみ続けるための1つの「提案」なのですよね。

本日の山崎幹夫の映像制作ノートの記述には、試作品のような状態の製品をさして「お遊び」と表現したのではないかと、「お遊び」についての山崎さんの推論が書かれています。

なるほどそういう意味なのですね。大企業がこしらえている完成した製品に比べれば「お遊びみたいなもの」というニュアンスととらえればいいのではないかと。少なくとも「遊び半分にやってる」という意味ではないのですね。

いずれにせよ、先週末あたくしは現像あがりのフィルムを受け取りながら、もう一本Cineviaを買ってるのです。次の提案がよくなることを願って、まだしばらくは期待を込めて使わせていただくことと致します。


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3 comments on “Cineviaの不具合の原因の推論-コメントより-

  1. tomato より:

    自分のzc1000ではフイルム送りに問題なかったので、(露出はアンダーでした)ためしていないのですが、昔のカメラは送りの悪いフイルム用にアパチュアープレートに薄くアリオイルなるものを塗っていたそうです。(現像液が早くだめになるので現像場では嫌われていた)現状解決のひとつになればよいのですが。

  2. オオノ隊員 より:

    エクタクローム100D,エクタクローム64T,シネビアのテストレポートの書き込みがありました。
     まあ,100D褒めすぎ,64Tけなしすぎ・・・と言う気がしますが,シネビアのレポートで,色調,画質は良いものの,フィルム送りが不良,画面安定性が悪いとの指摘があります。シングル8でもスーパー8でもシネビアの走行不良が伝えられているところを見ると,どうも根本的な問題,つまりパーフォレーションの打ち抜きそのものに問題があるのではと言う気がしてきました。
    http://www.filmshooting.com/scripts/forum/viewtopic.php?t=15195

  3. アキオ より:

    シネビア50Dスーパー8版をNizo801macroでテストしてみました。
    シーンごとに、はじめの1秒間くらい画面が上下に小刻みに振動するようなジッターが発生しました。
    Nizoではモーターの回転をフィードバックさせて露出が変化するのですが、露出が少しふらついているところを見ると、回転が安定していない可能性があります。
    撮影前には、カートリッジを十分にポンポンたたいたのですが。
    それから、Kodakのフィルムは約3600コマあるのですが、シネビアは3400コマ以下でした。つまり約5%ほど短いようです。
    私のホームページにテレシネの結果をアップしておきました。
    「イワトビペンギン」をクリックすると見られます。
    http://9.dee.cc/~retroscope/movies.html
    なお、ジッターはスタビライザーで除去してあります。

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