中古カメラは、遮光用に使われている黒いスポンジ状のものが、べとべとになったり、かさかさになったりしてることが多いです。
このスポンジ。
シングル-8カメラではおなじみのこの丸窓のところとか。
スーパー8カメラでも、フィルムの種類が見えるようになる窓のところとか。
フィルム室のふたの周囲の目張りとか。
劣化すると遮光の用をなさない上に、こぼれ落ちた粉やべとべとがフィルムやレンズに付着したりと、大変よろしくありません。
このスポンジ状のもの、「モルトプレーン」(モルトプレン、モルト)と言います。
モルトプレーンのはり替えは、ごくごく簡単ですので、トライしてみましょう。
1.大きさを測る
まず、はがす前に、高さと大きさを大まかに計っておきます。
「およそ**mmぐらいかな・・・」程度で大丈夫です。
2.古いモルトをはがす かさかさな場合は粉がレンズに付かないよう注意
劣化したモルトをはがします。
かさかさになってる場合は、粉が飛び散ってゲートに入り込まないように気をつけて、がりがり削っていきます。
ワタシは、ガムテープで削った粉をくっつけて除去してます。なまじ吹くとキケン。
べとべとになってる場合は、爪楊枝で除去したあと、今度はティッシュや綿棒にベンジンやエタノールをしみこませて拭き取って行きます。衣服に付かないように注意。
3.新しいモルトを貼る
掃除ができたら、今度は代わりのモルトを張りましょう。
カメラ修理用のモルトプレーンは、カメラ修理用具メーカーが発売しています。
中古カメラ屋さん、またカメラ量販店の店頭ならびにネット通販等で容易に入手できます。
[メーカー例]
ジャパンホビーツール
http://www.japan-hobby-tool.com/
(有)ホライズン エンタープライズhttp://www.horizon-one.co.jp/camera/index.html
[販売店例]
ヨドバシドットコム)
(フィルムカメラ>防湿庫・カメラ清掃用品>カメラメンテナンス用品http://www.yodobashi.com/enjoy/more/productslist/cat_13_37/6969097.html
ワタシの場合、ティッシュペーパーの半分ぐらいの面積の奴を買ってきて使ってます。当時800円。ずいぶん修理に使ってますが、まだ全然使い切れません。こんなにいらないや、という人は糸状に裁断されたモノも売ってます。また、裏に貼り付け用粘着テープがあるものとないものもあります。
清掃する前に計った高さ、大きさに合わせてカッターで裁断します。ただ、市販のモルトは最大で厚さが3mm程度。たいていの8mmカメラでは高さが必要ですので、ワタシは二枚三枚と貼り重ねています。
かといってもともとのモルトより高すぎると、フィルムマガジンを変に圧迫しすぎるようになるので注意。
おおまかな円で切り抜いて、貼り付けます。いびつでも全然OK。
はい、これでおしまい。簡単ですので是非トライを。
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