簡易テレシネの依頼 褪色したフィルムを「いい加減に」色補正した

5月に知人から頼まれていた8ミリフィルムのテレシネを、ようやくこの夏休みに着手した。

テレシネは完全を求めると底なしに難しい。
フィルム直接撮影型のテレシネをトライしてるが、微振動が抑えられず当家では実用まで遠い。

「高画質テレシネ研究 フィルム直接撮影型のテレシネその1」

でももうこれ以上お待たせするわけにもいかないので、簡易テレシネを採用した。

「簡易テレシネ」と言っても、当家にはテレシネ専用のオリテック映写機があるので、
18fpsを20fpsで撮るのではなく作品本来のスピードで映写して撮影している。フリッカーは出ない。

さて、依頼されたカラープリントフィルムは真っ赤っかに褪色してしまっている。

そのまま撮るか?

いやいや。ちょっと一考して、映写画面中でオートホワイトバランスのボタンを適当に押してみた。
赤みが軽減されてイイ具合になるのではと言う安直な発想だ。
(褪色は色のデータが失われているのでこういう方法は正しくない)

何回かトライし、赤一色だったモニタ映像に肌色や洋服の色が出た。
もちろんまだ赤いし全体のバランスおかしいけどけど見やすくなったのでまあ、コレでいいだろうと。

しかしそれよりも困ったのはレギュラー8フィルム。
昭和30年代初期のモノクロフィルムだが、湾曲と収縮がひどくて映写機にかかりそうもない。
どうやら依頼者はそれでも映写機にかけてみたようで、フィルムのアタマの方が穴だらけだ。

穴?これは映写中にフィルムが詰まったりして止まった時に、映写ランプの熱が長時間コマに当たることで溶けちゃったのだ。

さて、このゆがんだフィルムどうしよう…

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