小中和哉監督8mm映画上映+トークショー@神保町ブックカフェ二十世紀におじゃま

小中和哉 イベント

3日間の渋谷・ユーロスペースでの「8ミリ映画復活祭」に引き続き、2023年3月12日、今度は神保町・ブックカフェ二十世紀「小中和哉監督8mm映画上映+トークショー」におじゃまいたしました。

チラシではこんな触れ込みでしたが、

小中和哉監督の最新作『Single8』公開記念イベント!
同作品に登場する、当時監督が撮った8mm映画を上映致します。更に映画監督の今関あきよし氏をお招きし切通理作氏との鼎談トーク炸裂予定です!

主催:ネオ書房
協力:楽生會シネマDEりんりん
企画・プロデュース 新井啓介

第1部
『CLAWS』1976年/15分
『タイムリターン』1977/15分
『THE ADVENTURE OF TARO』1977/3分
『くまちゃん対ドラゴン』1978/3分
『地球に落ちてきたくま予告編』1981/3分

第2部
トーク「かつて8ミリの時代があった」
小中和哉 x 今関あきよし x 切通理作

https://www.facebook.com/bookcafe20seiki/

神保町に到着。大学時代はよく行きましたけど最近ずっとご無沙汰。ワタシが苦手なものばっかり…。

ブックカフェ二十世紀の中。なんだか新装開店前だそうで、ゴチャ付いた店内ですね。

小中和哉監督前説。今回のプログラムは、半自伝的映画『Single8』で描かれる前のカントクの作品群を中心に上映するものとのこと。

『CLAWS』は、『Single8』内でも”爆笑のホラー映画”として紹介されてる、森のくまさんに襲われる映画すね。スピルバーグの出世作『JAWSジョーズ』(1975)みたいなのをやりたい!がきっかけで、のちのくまさん襲撃映画『グリズリー』(1976)より早かったとのことです。キュートなくまさん着ぐるみと、これまたキュートな生首特撮がチャーミングな映画です。

『タイムリターン』これは『Single8』に取っても鍵になる作品で、『TURN POINT 10:40』の原型になる作品なのよね。作品の骨子は同じです。

『THE ADVENTURE OF TARO』は、切り紙アニメーションだったかしら。TAROを主人公としたSFの短編アンソロジーですね、途中からお話が崩壊していくのも制作途中で飽きが来たんだろうなあと微笑ましくも自由な感じがたまりません。

『くまちゃん対ドラゴン』…これは上映されませんでした。フィルムの箱書きと中身が一致しなかったのでどれがどれやら…と、急遽上映されたのは『いつでも夢を』

ワタシの大好きな作品です。

ぬいぐるみのくまは小中兄弟のアイコンでありますね。そして決定版が『地球に落ちてきたくま』であり、当日は予告編が上映されました。あと、ヒロインの女優さんの自主映画卒業記念フィルムなどのシークレット上映作品を経て第一部は終了しました。

第2部はトークショー、左から切通理作さん、小中和哉さん、今関あきよしさんの鼎談。切通さんはご自身の書店でのイベント、小中さんは円谷作品をやってるときにトークは慣れてるのでカッチリとした進行を意識されてます。今関さんはお話を別次元に展開させる役割でしたね。

今回上映された作品はいずれもなんかしらの特殊撮影テクニックを使用したものです。

小中さんが8ミリを手にしたのは田舎の親戚の家にあったから。そして、年子のお兄さん(脚本家の小中千昭さん)と2人で映画ごっこをし始めたそうですが、ちょうど世界中そして日本でもハリウッド製のSFやホラー映画のヒット作が連発されて世界的なムーブメントになっていた頃でした。

小中さんのこの頃の作品に特殊撮影テクニックを使用したものが多いのは、映画館がセンス・オブ・ワンダーに満ちあふれていたからなのかもしれませんですね。

映画『Single8』にはその頃の風が吹いてる感じがします。

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