酒井洋一さんが主催する上映会に2022年10月29日お邪魔しました。会場は木場の公園のすぐ横っちょにあるEARTH+GALLERYというギャラリースペース。
入り口にチラシ貼って有りますので間違いないですね。
ワタシが会場に入ったのはすでに開始時間過ぎちゃってたんですが、映写テストをしていたそうで頭から観ることが出来ました。以下、覚えてる限りの感想文であります。
A プログラム
Title: Le Accelerator (R18)
Dir/DP: Thomas EIKREM
Length: 91 min
Film: Kodak Tri-X
Camera: Beaulieu 6008, Eumig Nautica, Canon 1014
Country: UK
写真の東洋系のイイ体のあんちゃんが殺し屋なの。
んで、人を殺してスッポンポンのおねえさんとワイン飲んで筋トレか拳法かガンのトレーニングして、
また人を殺してスッポンポンのおねえさんとワイン飲んで筋トレか拳法か銃のトレーニングして
…の繰り返しで90分。殺し方とかトレーニングとかちょっとずつ違ってるけど、90分繰り返し。
おねえさんの大事なところとか写っちゃってるし、特に女の人を殺すときはひどい仕打ちするんだけど、淡々とくりかえし続くだけなの。
あと、いつでも主人公のあんちゃんが画面のセンターで決めポーズつけまくってる。写真の通りの位置。
なんとも形容しにくい映画っす。
さすがに90分の殺伐としたシーンの連続にちょっと胸焼けしましたので、休憩時間にそばの池で鳥を眺めてみます。鳴き声、でかい。
Bプログラム
Title: Funky Watermelon (R18)
Dir/DP: Herr Meal
Sound Design: Retro Film Company Ariel Shelleg
Actor: Irina Lozovaya
Length: 2min
Film: Kodak VISION3 200T
Camera:Canon 514 XL
Country: Germany
すっぽんぽんのおねえさんが流し台でスイカを食べてるのを捉えたもの。のびのびとした表情でとても愛らしいっす。大事なところが不用意にちらちらと。
Title: Plage de Piemanson (R18)
Dir/DP: Herr Merzi
Sound Design: Retro Film Co.Ariel Shelleg
Actor: Irina Lozovaya
Length: 2:20 min
Film: Kodak VISION3 50D
Camera: Canon 514 XL
Country: Germany
上の”Funky Watermelon”と同じイリナさん出演で監督も同じ方。砂浜でのびのびとするイリナさんを写したもの。グラビア映像っていう感じですかねー。すっぽんぽん続きます。
Title: Amedea (R18)
Dir/DP: Frank De Luyck
Length: 1:55 min
Film: KodakTri-X
Camera: Canon Auto zoom 814
Country: Belgium
ベルギーの写真家さんのようですね。御本人のサイトはこちら。Amedeaさんというおねえさんを撮ったもの。すっぽんぽん続きます。
Title: Ladies of the Castle(R18)
Dir/DP: Frank De Luyck
Length: 1:35 min
Film: Kodak Tri-X
Camera: Canon Auto zoom 814
Country: Belgium
こちらも”Amedea”と同じベルギーの写真家のFrankさん作。すっぽんぽんのおねえさんはここまで。
Title: In conversation with the ocean
Director: Livia Vonaesch & Mike Krishnatreya
Length: 9:50 min
Film: Kodak Ektachrome 100D
Camera: Canon 1014 XL-S
Country: Switzerland
スイスのドキュメンタリー映像作家リヴィアさんと撮影監督マイクさん共同監督。海についてインタビューした映像なのかしらねー。
Title: 日常-令和と昭和-
Director: 海老名芳明
Cinematographer:海老名芳明/安部井○也
Length: 4:31 min
Film: Kodak Ektachrome 100D
Camera: ELMO SUPER 110
Country:Japan
８ミリフィルムで令和と昭和を撮ってつなぐと、時間をジャンプしてしっくり来ちゃうのね…。不思議な感覚。（安部井さんという方のお名前の字が読み取れませんでしたごめんなさい）
Title: MY FRIEND RICHARD Richard Ellis, Richard Munro
Dir/DP: Sebastian Vaccaris
Length: 8:30 min
Film: 16mm Orwo UN54 – B/W
Camera: Beaulieu R16 / Bolex H16
Country: Australia
絵描きさんを記録した作品。
Title: Wayfarer
Dir/DP: Dimitris nikou
Length: 4:08 min
Film: Formapan R-100
Camera: Chinon 407XL
Country: Greece
でかいバッグを担いだヒゲヅラのあんちゃん=「旅人」が黙々と歩く歩く歩く…。
上映されたものはもう少しキレイなテレシネだった気がします。
ここでまた休憩っす。
会場の奥にはバーカウンターみたいなのがありますね。
C プログラム
Title:そしてまた宇宙船に乗る彼らは
And Thus, They’re Back on the SpaceshipDirector: 仙元浩平/Kohei Sengen
Cinematographer: /Kazutaka Ito
Length: 48min
Film: Kodak Ektachrome 100D/PROVIE 100D
Camera: Canon 1014 XL-S
Country: Japan
大学生の夏休みから描き始められる、旅立ちの物語。
監督の仙元浩平さんという方は、『逝く夏の歌』という映画でも８ミリで撮影してるそうですね。
PROVIEは富士フイルムのProviaを裁断してパーフォレーションを開けてスーパー8カートリッジに詰めた製品。現在は終売。
Title: Wedding Film
Dir/Dp: Yemni
Length: 2:24min
Film: Kodak VISION3 50D
Camera: Nizo Professional/Bolex H16Country:Korea
これだけ製作国の表記がないですね…。世界各国で結婚式をあげてるお二人の映像。なんと優雅なことでしょう。なんと豪華なことでしょう。むかしむかしテレビで『世界の結婚式』って番組がありましたが…なんとなく思い出しました。もしホントのご夫婦の記録映像だとしたら、末永くお幸せにー。
※酒井さんから本作は韓国の方の作品だとご連絡ありました。
Title: City Life
Artist: Raghav Meattle
Director: Rajdip Ray
Cinematographer: Abhimanyu Sengupta
Length: 2:58min
Film: Kodak VISION3 50D/500T
Camera: Porst Sound FMX 50
Country: India
これはとても興味深いインドの８ミリ映像。MVぽい構成で普通の生活を記録した映像なのですが生き生きしていて面白い。もっともっと見たいな。Porstのカメラを使うってのも面白いですね。ピンボケケッコウあるけどそれもちょっとおもしろい。
Title: ある拾ったもの旅
Dir/DP: Lyu Qing
Length: 3:22min
Film: KodakTri-X
Camera: Canon Auto zoom 1014
Coutry:Japan
これは記憶に無いです…ちょっとうとうとしてたかしら…
Title: BASSVERKEHR
Dir/DP: Simon Drescher
Length: 6:50min
Film: Kodak Ektachrome 100D
Camera: Nizo 801 macro
Country:Germany
海外の８ミリフィルム映像みてると、スケートボードとかのラフなスポーツを捉えたものってしばしば遭遇します。この作品は超広角コンバージョンレンズ付けたビデオカメラかスマホで撮った映像とまぜまぜですよね。
ビデオテープが媒体だった頃のビデオカメラだと衝撃でノイズが出ちゃったりするのでフィルムカメラが重宝されましたが、今は頑丈なビデオカメラいっぱいありますねー。
Title: HAWAII FOOTAGE
Dir/DP:MAKO
Length: min
Film: Kodak Ektachrome 100D
Camera: BELL & HOWELL
Country:USA
これも記憶にないな…うとうとしてたかしらん。
Dプログラム
そしてまた休憩時間っす。
スクリーンじゃあなくて、壁に直接映写。
Title: dandy2 super
Dir/DP: Jeremiah Brennan
Length: 0:35min
Film: Kodak VISION3 50D
Camera: Beaulieu 4008 ZM2
Country: USA
これは確かCM映像ですよね…。
Title:ツチヤカレン「ライフ」
Dir/DP: アラユ
Length: 4:52min
Film: Kodak VISION3 500/500T
Camera:ELMO AF CAMERA
Country: Japan
ELMOのオートフォーカスカメラで撮ってるのですね、だからかしら、見てると微妙に画角が変わります。
Title: Garden Book
Dir/DP:Pieter Swier
Length: 5:30min
Film:Formapan R-100
Camera: Bolex B-8
Country: Netherland
ダブル8カメラで撮られた映像は本上映会の中で唯一かしらん。しかしクリアな映像。タイトルの通り庭園を捉えただけの映像ですがなんともゆったりでほっこりする日常の営み。
Title: Take me out
Dir/DP: Reina Yokoe/横江れいな
Length: 3:20min
Film: Single-8 Fujifilm R25
Camera: Unknown
Country: Japan
こんなタイトルだったっけ…と横江れいなさんの作品。知人のダンスをひたすら追いかけて撮ったもの。期限切れのフィルムは淡い単色しか表せなかったものが、即興のダンスが屋外に展開した瞬間、淡いながらも色のある世界が広がるのにはっとさせられる。そして踊りはさらにダイナミックになり、作家も踊りに…。
Title: Ballerina
Dir/DP: 酒井洋一
Length: 5:02min
Film: 16mm Kodak VISION3 50D 250D/500T/8mm 50D
Camera: Beaulieu R16/NIZO
Country: Japan/Russia
上映会の主催者である酒井さんの作品。たしかコレ、雑誌のビデオサロンで撮影風景が記事になっていたような気がします。ロシアで女性が写真を撮影中に、廃墟で出会ったバレリーナの少女は…。ってな幻想的な映像。
Title: 腹へり侍
Director: 西牟田聡
Cinematographer: 塩谷茂
Length: 12:55min
Film: 16mm Kodak Double-X
Camera: ARRI ST/Beaulieu R16B
Country: Japan
お腹ペコペコの侍を描いた作品。
Title: 賭場あらし（特報版）
Director: 山田広野
Cinematographer: 北島元朗
Length: 2:00min
Film: 16mm Kodak VISION3 250D
Camera: ARRI ST
Country: JAPAN
活弁士の山田広野さんですよね…？そしてこれスーパー8では無いような気が…。
賭場ってばくちの会場っすね。そこを荒らすことを賭場あらしと言うわけですが、時代劇映画なのですね、制作風景がインスタグラムに上げられてますのでぜひ。あれ…Bolexで撮ってますね。
https://www.instagram.com/cinema_tobaarashi/
Title: カネコアヤノ「わたしたちへ」
Director: 井手健介
Cinematographer: らくだ
Length: 4:35min
Film: Kodak VISION3 200T/500T
Camera: Canon 514XL-S
Country: Japan
横展開する映像がなんとなく気持ちいいMV。この曲は初めて知りましたがいい感じですね。
Title:サルビア
Cast:志田彩良 他
Director: 西中拓史
Cinematographer:堀智弘
Length: 30min
Film: 16mm Kodak VISION3
Camera: ARRI SR-3/Canon 1014XL-S
Country: Japan
貼り付けたYouTube映像は予告編。本編では回想シーンだけに８ミリ映像が使われてるように見えました。家族の死から崩壊していく家庭と旅立ち。
Title: 吉田のぶお（R18）
Dir/DP:田中賢一郎
Producer:室谷恵
Length: 20:22min
Film: Kodak Ektachrome 100D
Camera: iPhone/EOS-R/Elmo 1012s-XL
Country:Japan
猛烈に懐かしい…。福居ショウジン…塚本晋也…あの頃の空気を思い出したワタシは相当おっさんなので、これ愛おしさ感じる作品でありました。
まとめ
終映後、酒井さんからご挨拶あり。
ワタシはちとナゾがあったのでご挨拶の合間に「海外の作品はどうやって集めたんですかー」と質問。
そしたらインスタグラムで上映会の告知と募集をしただけで、特に知り合いとかではないとのこと。
（Dプログラムの招待作品は別）
海外に向けていろいろ活動してるからでしょうね、スーパー8にかぎらずフィルム映像フィルム写真って世界単位の動きになってますよねー。世界は狭くなってるのはつまらないようでいて面白い。
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