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8ミリ日が沈まナイト@千歳烏山

 

5月27日土曜日、千歳烏山駅前で路上演劇祭と言うイベントがありました。

 

路上演劇祭というので、駅前でお芝居してるのかと思ってましたら、ゆったりとバンドが演奏したり、


自作の詩を朗読したり、


昭和のヒットソングをカラオケ熱唱したり、パントマイムをしたりと、素人さんの芸の無礼講地帯となっておりました。

さて、そんな路上演劇祭の中で開催される「日が沈まナイト」は、数時間で8ミリフィルムの撮影→現像→上映までやりきっちゃう!イベント。まさに八甲田山なみの強行軍、大いそがしな企画ですね!

というわけでテントを覗くと、バリバリ現像してる。

んで、バケツでフィルム晒してる!

 

んで、 フィルムを干す!

そしたら映写機のセッティングをはじめて…

ついでに看板なんかこしらえて。

看板作ると、通り過ぎる人たちが質問してくるナイト。いやデイ。答える阿部さん。

残念ながら私は上映会までは視られませんでした。

上映会の模様は、「8mmFILM小金井街道プロジェクト」のfacebookで視られますよ。

https://www.facebook.com/8mmFKKP/

使いやすい現像タンクはどれだ!?

2回ほどインスタゲン現像タンクで8ミリフィルムを現像してみたが、どうも現像液の注入&排水に時間がかかりすぎるようだ。

現像し過ぎとまた現像ムラを回避したいので、できるだけ注入と排水は短時間で済ませたい。

まず、インスタゲン現像機にお水を入れてみる。インスタゲン現像機はだいたい500ミリリットルで済むのだが…

なんと、注入に約1分もかかるのだ。これ以上早くするとあふれちゃうから早くできない。うーむ。

続いて排水は、 

インスタゲン現像機の排水は約22秒ぐらいかかる。

続いて、LPLで売られてた旧型のオールステンレスタイプの現像タンク。これは大体1リットルの現像液が入る。8ミリの現像には昔からよく使われてるサイズはコレ。

注入は18秒ぐらいで済む。インスタゲン現像機の1/3の時間であります。

続いて排水は…おおよそ10秒。

インスタゲン現像機は、普通の写真用現像タンクの半分の現像液量にもかかわらず、現像液の入り口が狭いために、

注入で3倍、排水で2倍の時間が必要になってる。

現像時間の調整でどうにか対処できるモノか?それとも難しいか?まずは買ったばかりのLPLステンレスタンクの自家現像実験をしてみよう。

8ミリフィルム専用現像機で30年前のシングル-8フィルムを現像してみた-その4-

1988年に使用期限切れのシングル-8フィルム「FUJICHROME R25 SOUND」の現像結果は…

ちなみにリールはTAYLOREEL製。

もう一度おさらいしておくと、

テスト状況
・1988年9月に使用期限切れのFUJICHROME R25 Sound
・30年前から開封済み。最長30年間空気に触れてた
・途中まで撮影されていたので、追加撮影した
・追加撮影カメラはFUJICA ZX550 Sound。

チェック項目
・30年前のフィルムを現像したら画が出るか?色が出るか?
・既撮影箇所と、追加撮影した部分で違いが出るか?
・このカメラは今でも同録できるか?

現像薬剤 TETENAL COLORTEC E-6 3-BATH KIT
現像機材 Super8 Daylight Tank(=インスタゲン現像機)
現像手順(予定)
1.ドライウェル 3分
2.ファースト現像 6分
3.水洗 4回
4.カラー現像 4分
5.水洗 4回
6.漂白 4分
7.安定 5分

実際の行程(実際)
1.ドライウェル 4分ぐらいかかった
2.ファースト現像 7分ぐらい/現像液を十分に入れなかった
3.水洗 5回以上
4.カラー現像 4分
5.水洗 4回
6.漂白 4分
7.安定 5分

と言ったぐだぐだな行程で仕上がったのは…

ほのかにピンクだけど、とても透明なフィルム!

30年前に撮影された部分と、2017年4月16日に撮影された部分は、うっすら濃度が異なる
30年前の撮影部分はまったく像が見えない。
追加撮影部分は電車から外を撮ったところ…つまり絞り開放状態で屋外がピーカンで白飛び起こすような露光状況でかろうじて何か写ってるな…と言う程度。

コマを抜いてもまったくわからないため割愛します。

ファースト時で、現像液がタンク内に足りていないことを現像所の所長さんから指摘された。
後から継ぎ足すが、タンクが傾いていたために注いでもあふれてしまう。

そう、インスタゲン現像機は水平なところでないと作業できないのです。ここが最大のミス。

パーフォレーションの上に磁気帯があるのでわかりにくいだろうが、パーフォレーションの間が現像されていないようだ。本来、未露光で黒く残る箇所だが他の箇所も透き通ってしまってるところから考えるに、これは未現像だと考えられそうだ。つまり、現像液が触れてなかったようだ。

拡大してみてみる。マイネッテS-5エディタの画面でわかりにくいが、左側の帯が上記の未現像部分。中央は乳剤面が割れてはがれてしまってるところ。既撮影部分はこのように乳剤が割れてしまってるところが散見された。

指さしている部分から濃度が変わってるのがおわかりいただけただろうか。左側が追加撮影部分だ。

この辺りも、パーフォレーションから上が未現像のまま。(未露光の可能性もないわけではない)

未現像領域が太くなる。普通はここまで黒い部分は画面領域まで食い込んでこない。つまり現像出来てない。

エディタ画面では、はっきりと左側に黒い縦帯が入ってしまう。

うーん、いろいろと失敗しています。
インスタゲン現像機で現像するためには、下記の2点は必須で、

・水平な場所にインスタゲン現像機を置いて作業する
・現像液は十分に、しかも速やかにタンク内に注入し、速やかに排出する

そして、ボトル式の現像タンクとは、攪拌時間とか反応時間とかが違うかも知れない。

薄いピンク色で透き通っちゃったのは、フィルムが古いせいなのかワタシの作業がまずいのか分からない。だから、

・新しいフィルムでテストしてデータをとる

この作業が必要。

当家には1987年から開封済みのフィルムだってあるのだ…

それどころかシングル-8はまだこれだけ手元にあるのさ…ほとんどが90年代のストックで2000年代のフィルムは10本ぐらい。

しかし、この件を書いたところ、トルコから「80年代のフィルムなんてオレにとってはFresh Stockだ!」と少し変わった勇気をくださる人が出てきた。

また、古いフィルムはカラー現像をあきらめてモノクロネガフィルムとして使えばよいと、大西健児さんに以前から示唆頂いてる。やはり80年代のフィルムはもう厳しいのはわかってるのだ。

古いフィルムは用途を考えて楽しみたい。
新しいフィルムは国内外の現像所で適切に処理したい。

まだまだ試すことありそうですが、次回はもっと丁寧にやりましょう。

8ミリフィルム専用現像機で30年前のシングル-8フィルムを現像してみた-その3-

ガレージに見えますが現像所のはずです。

現像の仕方が書いてありますから、間違いありません、ここが世田谷の現像所です。

現像所と分かれば後は現像するのみ。さっそく撮影済みのFUJICHOME R25 SOUNDを抜き出して、インスタゲン現像機に装填します。

※写真のたこ焼きや金麦、一番搾りは現像には使用しません

すごく割愛しますが、現像はカラーリバーサルフィルムの標準処方であるE-6の互換処方でおなじみの、TETANAL COLORTEC E-6 3-BATH KITを使ってます。

他の現像体験者さんたちを横目に、いろんな現像液を入れたり出したり水洗したりを繰り返します。

 

そうそう、汎用タンクの場合の攪拌は、シェイカーみたいにふりふりしますが、

インスタゲン現像機はクランクを回して攪拌するのが違うのですよ。だから、軽くてらくちんです。思わず笑みが出ます。でも、そもそもこれでちゃんと現像出来るかどうかはわかんない。

もうフタを開けても大丈夫。キレイに巻き取れてるでしょう?練習の成果です。もう巻き巻きは大丈夫です。

ここまで分かったことをまとめますと…

■インスタゲン現像機で作業する弱点は…

1.水平なところでないと液が吹きこぼれる
2.現像液の口が小さくて、液の出し入れがしにくい

そして、ボトル現像と比べて、インスタゲン現像機を使ったときの利点を想像すると。

■インスタゲン現像機で作業する利点は…

1.フィルムの重なりによる未現像がないのではないか?
2.ぐちゃぐちゃにしないからフィルムのダメージが少ないのではないか?

というところ。ボトル現像にはときどき、これらの不具合があるのです。

作業は続きます。ここからは日中作業です。シングル-8フィルムはハレーション防止層=バックコート=バッキング=Rem Jetががっちりベース面に塗られてますのでこれを現像用スポンジでぬぐいます。すごくメンドクサイです。

洗った後に最後の処理。

乳剤面が上になるようにハンガーに掛けて乾燥します。

現像体験者があとからあとからやってきます。いつしか夜になりました…

そして、現像体験参加者は入れ替わり立ち替わり、夜になってもどんどんやってきて…

…終わりが見えません。そしてチェコのお客様まで登場で大混乱。

これではらちがあきません。上映会のために、フィルムをドライヤーで急速乾燥します。 

 

天井から、半透過スクリーンを垂らします。裏側からELMO GS-1200で映写スタート。現像所が屋外映画館に早変わりです。

裏側からなので左右は反転しちゃってます。

 

ネガフィルムを持ち込んだ人もいました。なかなかトリッキーな映像でしたね。

自家現像パーティはこれにて終了。さて、果たしてワタクシの1988年期限切れのシングル-8はどうだったのか…

 

8ミリフィルム専用現像機で30年前のシングル-8フィルムを現像してみた-その2-

8ミリフィルム専用現像機「インスタゲン現像機」のフィルムロード練習は完了。
お題の第2ステップ、30年前のシングル-8フィルムが果たして使えるか?にチャレンジ。

1988年に使用期限のシングル-8、 FUJICHROME R25 Sound。

しかもこれは、中古カメラ買ったら装填されてた奴。つまり、およそ30年間、空気にさらされてきた生フィルム。

おまけに撮影途中。まだ未撮影部分が残ってる。

こんなもん、まともに画が出るわけがない。でも、どれくらいダメなんですかね?真っ白?真っ黒?なんか見える?まったく見えない?

・29年前に撮影されてる部分は現像出来るか?
・新たに撮影した部分は現像出来るか?
・カメラはちゃんと録音できるかしら?

 

ワタシは同録フィルムがキライで1983年以来、人の撮影手伝い以外に自分では使ったことがない。34年ぶりの同録撮影であります。

次は三軒茶屋~次は三軒茶屋~。道々ちょっとずつ撮影します。

時々ガソリン補給します。

世田谷のとある路地に入ったらFUJICA ZC-1000で撮影してる人がいる。現像所はここに違いない。

ちょうどフィルムも終わった(なんて奇跡的なペース配分!)。さて、これからが第3ステップ。30年の歴史をひもとく現像作業にチャレンジ!

8ミリフィルム専用現像機で30年前のシングル-8フィルムを現像してみた-その1-

 

8ミリフィルム専用現像機=インスタゲン現像機を使ってみる

かつてはムービーフィルム用の自家現像タンクがいくつも売られていました。
その一つがこのインスタゲン現像機(元々は米国の”Super8Daylight Tank”)。

幅8ミリx長さ50ftフィルム用なので、スーパー8かシングル-8が現像出来ます。

日本で8ミリフィルムの自家現像にチャレンジする方の多くは、普通の写真用の汎用の現像タンクを使います。

海外だとLOMO UPB-1Aという真っ黒な土鍋現像機をよく見かけますね。これは8ミリ/16ミリ/35ミリも現像出来るなかなかタフな奴。

では、S8タイプフィルムの専用機であるインスタゲン現像機の使い勝手はどうなんだろう?

テキストはほとんど海外にもありません。これはもうチャレンジするしかないっす。

(玄光社 月刊小型映画1980年6月号より引用)

インスタゲン現像機は、フィルムをらせんの溝が掘られたスノコ状円盤に巻き巻きして、隙間に薬液を均等に流し込んで現像するという仕掛けで、上記のLOMO UPB-1Aと基本的な構造は同じ。

もちろん光は厳禁なので全部暗所で作業しないといけない。つまりは手探りだけでできるようにならないとダメ。

というわけで練習。まずは日中でテストフィルムを円盤に巻いてみます。

…うーん、なんだか釈然としません。
こんなに隙間がバラバラではダメだ。

均一に巻けてないと薬液がフィルムに均等に触れないよね?現像ムラを起こすはずだ。

やり直し!

…前半はキレイだが後半はダメ。指さしているところはフィルムが重なってしまってるから、ムラどころか未現像になってしまう。ダメ!ダメ!

再度トライ。試しに目をつぶって巻いてみると…

うわ…テッテ的にダメ。全部が芯に巻かれちゃってる。

どうしたらいいのかな…先ほどの数少ないテキストである、月刊小型映画1980年6月号のコピーをもう一度読み込むと、ここで使い方がそもそも2つ、間違ってることに気がつく。

 

どうやら写真左下のように、

○下のらせん円盤+透明の上円盤を組み合わせた状態でフィルムを巻かないとダメ

○フィルムの巻き癖に逆らってらせん円盤の溝に巻き付けないとダメ

で、やってみると…これでしょう!この均等な隙間。コレでいいはず。

フィルムのおしりはサービスリールに巻き込まれていたところに強い折り癖が付いてる。ここはどうにもならないから巻き込んだら切っちゃうといいかもしれない。

巻き込み手順は分かった。あとはこれがダークバッグ内で作業できるように練習しよう。

 

銀塩画報会FILMワークショップ2016@KEN 4/17

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銀塩画報会FILMワークショップ2016@KEN 4/17

去る4月17日、三軒茶屋KEN(http://kenawazu.com/)で行われた、8ミリフィルム撮影&自家現像のワークショップのレポートです。

ワークショップ参加者はKENの近くの公園で撮影を進めておりましたです。
女性3名と男性2名、講師の大西健児さん。

天気のいい日だったので、公園にはお子様もお犬様も戯れております。

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さっそく、カメラを構えてうろうろします。

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地べたを転がりますよ。

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さて、8ミリはフィルムというモノを入れないと撮影できません。

シングル-8方式のカメラFUJICA ZXM500 Soundに、
同時録音できるタイプのフィルム=サウンドフィルムであるFUJICHROME R25 SOUNDを詰めます。このフィルムはもうずっと前に生産終了で使用期限も切れているものです。

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また、スーパー8方式のカメラとして、キヤノン1014XL-Sをチョイス。中に詰めたフィルムは失念しました。

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同時録音できるので、カメラにマイクをつないでテレビレポーター気分で実況をしゃべりまくります。

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女性ばかりでは無くて男性陣も撮りましたよ。

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大西健児講師が、受講者を撮影しましたよ。

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築山の上に登って…

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なんか変なことしてるねえちゃんがいる…と興味津々のお子様がもぞもぞ登場。

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シャッターチャンス!とばかりにお子様にレンズを向けましたよ。

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受講者の指先に止まってるのはテントウムシ。この後、マクロ撮影のレクチャーもしましたが、テントウムシは飛んでいきましたっす。

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築山から見下ろして撮っている被写体は、大西健児講師。ナレーション入れまくり。

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上の女性のマイクは、大西健児さんのカメラにつながってたんです。

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さて、そんなわけで撮影は終了。

前回同様に、今回もポイントは「期限切れのフィルムで如何に撮影制作をするか?」ですので、とっくの昔に期限切れしたカラーフィルムをモノクロ現像してなんとか結像させる!ための現像処理になります。詳しくは前回の記事をご覧下さい

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現像終了後、シングル-8フィルムのハレーション防止層の黒い奴をタオルでぬぐい去ってるところ。コレ丁寧にやらないと映写画面に黒い汚れがちらほらしてとても見えにくい映画になりまっす。

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8ミリフィルムは通常15メートル強もあるので、手分けしてバックコートをこそぎ落とします。

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さて、そんなこんないろいろありまして、試写を行いました。この映像はフィルムを乾燥させている間に、前回の参加者の方の結婚式を撮った映像からの一コマ。

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これもたぶん、当日撮影じゃない映像からの一コマ。

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この回は、とっくの昔に期限切れのカラーリバーサルフィルムをモノクロネガ現像して、それをテレシネしてビデオ編集上でネガポジ反転して作品制作をするためのレクチャーだったと記憶してます。というわけでエルモGS-1200映写機で簡易テレシネをする準備です。手前にあるのはGOKORM8008サウンドエディタと、NIZO 800かな…

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フィルムが乾いたので、上映しながらテレシネのレクチャー、一番右側のお兄さんは飛び入りでやってきた方。2月のワークショップにいらしてた方ですね。

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銀鉛画報会のイベントや上映会はKENなどで発表されますので今後もご注目ください。

世界の8ミリフィルム現像所

oldfilm20162014年、世界の現像所のリストを作ったときもずいぶん減ったなという印象でしたが、2年後改めて調べてみると、さらに数が減っていることに気がついて暗澹たる気分です。

日本でも利用者がいる有名な業者はがんばってるようですが、有名だったニューヨークのパックラボは消滅してますしね。

そもそも、円高だった頃は海外現像はとてもリーズナブルでしたが、円安の上に発送の手間と事故の不安が重なると、あまりお得な感じがしません。国内現像を選ぶというのもありでしょうねえ。

そんな逆風吹きまくり状態ですが、今年はコダックがスーパー8の再スタートを決定してるのです。一体これによってどういう風に環境が変わっていくのか?世界はドンドン狭くなってるが故に、世界の状況を見続けるのは意味があることだと思っています。
下記は全世界すべてを調べ尽くしたモノでは無く、2014年の調査をベースに作っています。

[2016年も活躍中の現像所の例]

Yale Film and Video

イエールフィルムアンドビデオ(アメリカ)
カリフォルニアの現像所は相変わらず営業中ですね。

Andec Filmtechnik – Service Partner

アンデック(ドイツ)
おなじみドイツの雄。多彩なサービスは現在も提供中。

A trusted name in photo processing for over 50 years – Dwayne’s Photo

ドウェインズ・フォト(アメリカ)
エクタクロームとかAGFAなどのカラーリバーサルムービーフィルム現像のみですが、スーパー8一本分で12ドルとずいぶん安いんです。

Super 8 Film – Super 8 HD Scanning – Super 8 Cameras – Super 8 Processing – Pro8mm

プロ8(アメリカ)
業務向けの業者さんですが、個人用のサービスもあります。こちらも営業中。コダックが発表したビジネスモデルはプロ8がすでに行っているものとそっくりであります。

Home – Spectra Film & Video

スペクトラフィルム&ビデオ(アメリカ)
こちらもテレシネを絡めたビジネスモデルを相変わらず提供中。業務向けはまだがんばっていますねえ。

[あんまり利が無いけど紹介まで]

– super8 reversal lab –

スーパー8リバーサルラボ(オランダ)
欧州の小型映画の旗振り役のひとつ。この間、日本に来てましたね。

widescreen-centre

ワイドスクリーンセンター(イギリス)
こちらもおなじみの業者さん。

nano lab

ナノラボ(オーストラリア)
まだやってます。

Film Rescue International ®

フィルムレスキューインターナショナル(アメリカ)
古いフィルム処理専門ですが。

Benvenuti nel sito Super8.to.it

Zenit Arti Audovisive(イタリア)
やってないように見えてやってるようですね…

 

■廃業した、もしくは連絡先不明になった現像所の例

Graficolor AG | Analog u. Digital Fachlabor | Bern

Graficolor(スイス)
2014年9月1日に終了しました。

Niagara Custom Lab

ナイアガラカスタムラボ(カナダ)
稼働してなさそうな気配がします。

パックラボ(アメリカ)
サイトも消えました。

ロッキーマウンテンフィルムラボラトリー(アメリカ)
サイト消滅。

アルファシネ(アメリカ)
2013年10月31日に全業務終了

Exclusive Film & Video(カナダ)
2011年に現像業務終了。現在はテレシネのみ。

A1フィルムラボ(アメリカ)
2007年頃に消滅

Augustus Color(イタリア)
サイト消滅!

B & W Film Factory(カナダ)
サイト消滅!

Gama SAI(チリ)
サイト消滅!

メガカラー(ブラジル)
サイト消滅!

プラッツバーグフォトグラフィック(アメリカ)
サイト消滅!

Todd AO(イギリス)
サイト消滅?

Cinelab(アメリカ)
アメリカ国内だけ。

期限切れ8ミリフィルムを何とか使う!自家現像ワークショップにお邪魔

2月21日、自家現像のワークショップにお邪魔してきました。

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三軒茶屋KENで行われた、『銀鉛画報会 FILMワークショップ2016@KEN』

kenfilmworkshop2016
今回のポイントは、期限切れの生8ミリフィルムを活用することであります。

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基本的にフィルムは生もの。フィルムに塗られてる薬品=乳剤は、時間が経つと劣化してしまって、元々の性能が発揮できなくなります。

カラーフィルムなら正しい色が出なくなったり、さらに劣化が進むと感光してもまったく絵が出なくなります。
多少の期限切れは大丈夫なのですが、今回のフィルムは極端に古いものもばかり。さて、どうやったら使えるのか?

講師は、大西健児さん。座学の後、撮影に行きます。

使ったフィルムは、

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左から、コダック Tri-X。これは使用期限内の奴。比較用ですね。

小西六 サクラクローム160 使用期限忘れましたが、そもそも80年代頭に生産終了してるんですから、30年ぐらい前です。

富士フイルム シングル-8 R25サウンド 使用期限1981年!35年前でこれが一番古い奴でした。かなりレッドゾーン。

富士フイルム シングル-8 RT200サウンド 使用期限聞き忘れました。

期限切れにもほどがあります。結果が思いやられるテストです。
【撮影隊】

大西健児さんをリーダーに、撮影隊3名+記録係のワタシの計5名。みんなカメラ持ってるから、すごく異様であります。
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注意としては、「古いフィルムは、露出開放で撮る」だそうです。
とにかく乳剤のチカラが落ちてるので光を必要とするわけですね。

暗い室内で撮った場合は、現像処理時間を延ばして調整するそうです。

homedev_wokshop20160221s_04 homedev_wokshop20160221s_05せっかく同時録音フィルムですので、電車撮ったりします。
ワタシも10ftぐらい撮らせてもらいました。
【古いフィルムの現像のつぼ】

座学でいろいろと大西健児さんから教わりましたが、こういう風にまとめられると思います。

[1]期限切れの古いカラーフィルムは、カラーリバーサル現像すると、緑一色で何も像が出ない。
(シングル-8 R25などを、TETENAL COLORTEC E-6互換三浴キットで処理した場合など)

ワタシの経験ですと、2-3年ぐらいの期限切れは大丈夫っす。それ以上だとなんとなーく色がおかしくなってきますね。10年以上になるとぼちぼち怪しくなってくる。

今回のフィルムは10年は超えて20年以上前のフィルム。とてもカラーで絵が出てくるとは思えないので、

[2]カラーフィルム→モノクロリバーサル現像してみる。
そうすると、カラーでは像が現れない古いフィルムでも、像が現れるそうだ。

さらに、5本のうち2本は35年ぐらい前の超超古いフィルム。モノクロリバーサル現像に耐えられず痛んじゃう危険性があるそうだ。
なぜならば、リバーサル現像は、ネガ現像の後に何工程もあるからだ。

そのため、
[3]カラーフィルム→モノクロのネガ現像してみる

もう、ここまで来ると像が出るか出ないか?の瀬戸際です。ネガ現像してみて絵が出ればラッキー!という域に入り込んじゃってます。

”大昔のフィルム現像します(※但しモノクロネガ像に限る)”というのは、このためなのですね。

とうぜん、映写したらネガ像。通常はテレシネしてビデオ作品で仕上げることになります。

フィルムは生もの。期限切れフィルムはやっぱり安心して撮れないのが大前提ですよ。

【さて!現像行程】

homedev_wokshop20160221s_26ということで、一番古い1981年期限切れフィルムはネガ現像します。

ネガ現像は、コダックのモノクロネガフィルム現像用のコダックD-76デベロッパー(現像剤)と、コダックフィクサー(定着剤)を使いまっす。
カメラ量販店でも売ってる、学校の写真部でも使っていたようなありふれた薬剤とのことです。

他のフィルムはすべてリバーサル現像。

homedev_wokshop20160221s_24モノクロリバーサル現像はとても行程が多くて、キケンな薬剤も使うので処方や行程は割愛します。(※写真はイメージ)

今回は、大西さんのお手本に従って、イケメン二人がチャレンジであります。

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ダークバックの中で、撮影済みのフィルムマガジンからフィルムを抜き出して、現像タンクの中に入れます。

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いろんな現像液とか定着液とかアレとかソレとか使って現像したり洗ったり何やらかんやらしますと…

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あら、こんな真っ白なフィルムになったりします。これは、第二次露光してる最中ですね。この真っ白けのフィルムがモノクロのフィルムになるんですから不思議です。

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いろいろ処理終わった後、像を確認してる体験者の方々。

【現像後の上映】

1980年代期限切れフジクロームR25サウンドをモノクロリバーサル現像。フォーカスが合ってないのはワタシのせいです。1980s_r25_reversal01

新堀ギターの看板の右上は現像ムラです。1980s_r25_reversal02

1980s_r25_reversal03

サウンドトラックは問題なく録音できています。

 

1981年期限切れのフジクロームR25サウンド。ネガ現像だと、こんな仕上がりでした。なんだかわかんないですね。

1981_r25_nega01

反転して、グレースケール仕上げにするとこんな感じです。

1981_r25_nega03

 

 

これは比較用。モノクロフィルムの現行商品、コダックTri-Xの現像です。もう少し長い時間、第1現像を粘った方が良かったそうです。
映写画面撮影ですのでフリッカーで絵柄暗くなってます。
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ワタシがずっこけてるのを見事とらえてます。

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「変な人たち!」と横目で観てたお嬢さんたち。2016_tri-x_reversal03

【今後の予定】
次は、3月21日と、4月17日に自家現像ワークショップを行うそうです。
コダックVISION3をクロスプロセスしてリバーサル仕上げする裏技テクニックも披露予定とのこと。

今後の予定は、三軒茶屋KENのサイトでご確認下さい。

【ご注意】
自家現像には、有害な薬品を使います。また、廃液も人体に有害です。本記事は自家現像をむやみに勧めるものではありません。
しかるべき手順を踏みながら細心の注意を持って作業をし、事後の適切な処理が出来る環境で初めてトライできるものだと思います。

8ミリフイルム撮影現像上映の「KENワークショップ2016」開催決定

東京・三軒茶屋で8ミリフィルムの撮影、現像、上映までを1日で行う「KENフィルムワークショップ」2016年版がいよいよスタートするそうです。
今回は、期限切れの劣化してるデッドストックの生フィルムを活用する作業工程の伝授がポイントということで、見逃せない講座になると思います。

kenfilmworkshop2016

■開催日
2月21日(日)/3月21日(月)/4月17日(日)
各日午後3時より(全行程 4時間程度で終了予定)

■料金
参加費2000円

■場所
KEN
(東京都世田谷区太子堂4-8-3 地下1階B102(ペットショップの地下です)http://www.kenawazu.com

以下、チラシ全文の転載です。
(※漢字表現は転記ミスありますが表現は原文に購っています)

GIGAZINE?なんだソレ?どうやらついに新時代の道楽玩具が登場するらしい、デジタルビデオとフィルムカメラのハイブリッド機種の発売だ。ここ20年来の低迷期を乗り越えて8ミリ映画史の再起動とならんや?
三軒茶屋KENに映像の秘密結社・銀鉛画報会が帰ってくる。ゆっくりと消滅する課程を歩み出していたフィルムメディアを取り巻く環境がなにやらおもしろい方向へ動き出したようなので、2月よりスタートする新たなフィルムワークショップでは、とは言いながらもまだまだサバイバル術を必要とするフィルム制作のウラ技術講座2016年度版として、これから8ミリ映画作りという贅沢な道楽に首を突っ込もうと考えているヒトから、そろそろ手を引こうかと考えていたヒトまで、フィルムが無くなるときのフィルムメイキング基礎知識講座の開催です。

とりあえず、コスト的にはもはや気楽なホームムービーとゆうわけにはいかなくなった8mmFILMとのつきあい方を理解していただくために、実際に撮影から現像、編集、そして上映に至るまでの作業工程を体験していただけます。
デッドストックの活かし方のノウハウは、フィルムメーカーにとってこの先まだまだ必須課目となります。
毎回、参考上映フィルムも多数ご用意。もはや死にかけていた筈のもっとも小さなこのシネマメディアが、燻し銀の輝きを放って見せた三軒茶屋産の映像作品の数々もご紹介。

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●フィルムの生産中止が相次ぎ、天寿を全うしたり乱雑な使いを受けたりしてカメラ・映写機が次々と故障してゆく中、ついに国内では正規の現像ラボが閉鎖してしまうと言う限界状態にもかかわらず、三軒茶屋では映像の秘密結社を中心に数々のフィルム作品の製作に携わってきました。

●KENと言う、この地下に降りる暗室厨房は時に映画スタジオとしてフィルムメーカーの創作的ゲリラ活動の拠点となっています。

●ミュージシャン笹久保伸が率いる秩父前衛派の映像企画「PYLAMID -破壊の記憶の走馬燈-」、「犬の装飾音」、村上賢司監督「オトヲカル」、安田哲プロデュース企画「8ミリ軍団魑魅魍魎」、そして当会場でのワークショップ企画で8ミリフィルムの自家現像を担当してきた馬渕徹と大西健児による「銀鉛画報会」プロジェクトの8ミリ作品の数々。今回上映される大西健児作品「幽霊」もまた三軒茶屋で撮影し現像されて完成した大作8ミリ作品です。

●このカオスな制作現場に陥った今なお、8ミリ映画でありながらも国内外の映画祭や特集上映等で紹介される骨太な映像表現を輩出しているのは、この暗室空間だけです。多くのフィルムメーカーたちの眼差しを調理してきたアート工房への体験実習に是非ご参加下さい。

——————-転記以上——————

以上が転記ですが、一つだけ、誤解されやすい点があるのでご注意しておきます。

それは、「ついに国内では正規の現像ラボが閉鎖してしまうと言う限界状態にもかかわらず」…という表現です。

この一文を、「日本だけが正規の現像ラボを持たなくなった=日本だけが8ミリの現像所がない」と読むのは正しくありません。

この文は「2013年にフジカシングル-8の純正現像所…富士フイルム関連会社の現像所が、シングル-8の処理サービスを完全に終了した」という事実のみ示していますととらえるべきです。

というのは、まず、日本以外では8ミリフイルムと言えばスーパー8方式。スーパー8は今年で51年目を迎えてまだフィルム供給は続いてます…それどころか新型カメラの発表まであったと言うビックリ状況。

そして、このシングル-とスーパー8の違いはメカニズムの問題だけでは無く、簡単にまとめちゃうと、コダックは富士フイルムと異なり、フィルム販売を主に行い、現像まで一貫サービス提供しないやり方で長く展開してきています。
富士フイルムがフィルムを販売し子会社である現像所が処理をするという一貫したサービスが行われていたのは、シングル-8の特長でありました。一方、日本を含んでスーパー8は、指定されたり推奨された現像所がある状態が続いています。

なので、スーパー8の使用環境においては日本も諸外国と似たようなもんです。(現像料金が高いとか仕上がりまで遅いとか、愛好者が多いのに現像所が1社しかないなどなど問題はいろいろありますが、別の話なので割愛)

日本だけが特別苦境に陥ったわけでは無く、ただ「シングル-8が完全消滅しただけ」なんです。

繰り返しますがスーパー8は誕生から今年で51年目。半世紀を超えて続いてます。
ただ、無くなったモノはカラーリバーサルフィルム。エクタクローム100Dの販売供給が終わったタイミングで、諸外国でも結構がっくりきて、8ミリメディアの終焉を叫ぶ声がありました。現像所も店をたたむところが出てきてます。

今は、カラーの新作映画を制作して「フィルムで」上映できる制作環境がないのです。

ここが一番の問題点です。カラーリバーサルフィルムの復権。ここが一番求められるところです。

(カラーネガフィルムは現行商品であるので、テレシネしてデジタル上映は出来ますし、コダックの新型カメラもそれを意図して開発されてるものです。カラーネガフィルムは供給が続くしコダックも推していくでしょう)