フィルムに直接色を付けるのにぴったりの方法は

 フィルムに直接色を塗りたくるのは、どんな塗料とか染料を使うといいのでしょうかねえ。
 昔トライしたことがあります。細い油性マジックで書いたり、水性のフェルトペンで染めるように塗り込んでみたりとか。

 でも、ベース面に油性ペンは速乾性のために、筆ムラがでてあまりかっこよくない。乳剤面には水溶性の染料で染まるようですが、フィルム全面を染めるのならともかく、細かく描くのにはどうも不向きなような。

 実はこれ、当ブログに頂いた質問。こっちもうまい手を知らないのでどう答えようかな?と答えあぐねておりました。
 んで、土曜日シネヴィスに行ったら、たまたまその質問をしてきた方とばったり。全く初顔合わせなんですが、不思議な偶然というのもあるものですね。
 ブラッケージの本とかに書いてないのかなあと逆に問い掛けたのですがその方曰く、

「ブラッケージは『その塗料(染料?)のために膀胱癌になった』とか言ってるんです」とのこと。
 膀胱癌にはなりたくないですね。 一体何使ってたんだろう。ガクガクブルブル。他の手にしないといけませんなこりゃ。

[なんとなく描けそうなものを妄想してみる]

 漠然とした話ですけど、あたくしがマジックや水性サインペンで描いたように、

○フィルム面に色をこびりつかせるか
○乳剤面を染め上げるか

 大きく分けてこの二つのどっちかの方法ではないかなと思うのです。

 色をこびりつかせるのであれば・・・たとえばクレヨンはどうかなと?
でも、不透明に描けるけど、映写したらすぐに落ちちゃう。もう少し持久力が欲しいですね。
 似たようなものだったらダーマトグラフですかね?編集にも使いますし、フィルムクリーナーでキレイに落ちるので安心して使えますが色数が少なすぎますね。また細かい描写には向かないかも。 なんとなく16mm映画のサウンドリーダーの前ってかんじですし。

 リキテックスみたいな水性アクリル塗料?これは試したことがないです。ただ、結局アクリル樹脂を載っけるワケなので、はがれないかなあ。ある程度の耐久性があるのであればこれは候補かも。

 染める側ですと、食紅(食品用着色料)なんかどうでしょうか。これは染料ですね。フィルム全体の染色には使えそうです。細かく描けるかどうかは水性サインペンの改造とかロットリングのタンクに入れて使ってみるなんていう手があるかも知れません。

 絵画用のカラーインクはどうでしょうか。透き通る画には良いかも知れません。食紅同様に描くためのツールを工夫しないといけないかも知れません。

 ダイロンとかの衣服用の染料はどうなんでしょ。

 そういえば、その昔カラーフィルムがない頃にはダイレクトペインティングした映画フィルムなんてあったんですよね。以前見たことがあります。確かフィルム専用の染料がある、とものの本で読んだことがあります。

[決め手がないので、あとはやるだけかも]

 ・・・材料だけはいろいろ思いつきますが、決め手がありません。多分、このへんはそれぞれに効果とか色の出方の違いがあって、好みで選ぶしかないでしょう。

 読者の方で、お勧めの手法がありましたらお聞かせ頂ければ幸いです。なんとなく、
「ムラ無く透明感が出せるもの」と「しっかりと不透明な線が引けるもの」が欲しい気がします。

 でも、8mmフィルムに描くのイヤだなあ・・・中学校時代にシネカリでアニメ作って相当目悪くしたしなあ・・・。
 そう考えると、シネカリだけで一本こしらえる進藤丈夫「MARK」なんて大したものでございますですね。

そういえば、しんどーさんは最近何してるんだろう。

コメント

  1. naritaya より:

    マディさんご無沙汰です。
    フィルムに色を塗り付けるのであれば、アニメのセルはアセテートのものが一般的らしいので、スーパー8フィルムには、アニメの彩色用の塗料が使えるのではないでしょうか。ただ、アニメ彩色用の塗料は」しっかり不透明な線を引く」ことしかできないと思います。
    実際に作業する場合、スヌケのフィルムにフレームきってペイントするんでしょうね。米粒に字を書くみたいで自分にはとてもできなさそうです。

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