映写機の保守と修理ワークショップ

イベント

2011年2月20日ともう半年以上前のネタですが、
8ミリフィルム小金井街道プロジェクトさんが開催した、
「8ミリ映写機の保守と修理ワークショップ」に参加して参りました。

講師の佐竹章一氏による、映写機の構造のあらましなどの座学を経て、
後半はいよいよ、持ち込まれた8ミリ映写機を実際に修理してみるワークショップです。

映写機の故障で多いのは、駆動用のゴムベルトが経年劣化で切れちゃってたり溶けちゃったりしてること。駆動部分の摩耗やグリスの固着による動作不良とか。サウンド映写機だと音声再生の不良ですよね。ボリュームのガリとか。

で、この日はウレタンロープがたくさん用意されていました。
つまり、駆動ベルト交換の実地訓練であります。
ベルトの付け替えについては、ワークショップの主催者の一人である「こもれび倶楽部」さんが詳しいので、こちらをご参照いただくとして、ワタクシが目から鱗が落ちる気分だったのは「実際の長さの3%~5%短くすること」というコツを教えてもらったこと。

切れたベルトを取り外した後に、プーリーからプーリーに貼り替え用のウレタンロープを経路に沿って当ててみますよね。そしてその長さから上記の様に少し短くして融着してから取り付けると。これはゴムベルトの設計の基本だそうであります。

厳格に言えば、ウレタンロープとゴムベルトはカタチも特性も異なるので、上記の数値でこしらえても映写速度が異なったりすることもありますが、いずれにせよ「テンションは高めで取り付ける」のが一つのコツなのだと言うことであります。

おわ、エルモGS-1200やら、超高級機種のGS-1200クセノンやらが持ち込まれてますよ。
ワークショップのおまけ企画として、どうしても直せない困った映写機のお悩み相談も承っていたのですね。言ってみれば、映写機修理の「駆け込み寺」。

さて、このエルモGS-1200やGS-1200クセノンは、映写してしばらくすると「カンカンカン」と甲高い音が鳴り出すという不具合があるのです。
部品がどこかぶつかってるかのような金属音です。

しかし、これは実はモーターベルトの劣化によって生じたたるみが原因でした。ゆるんだベルトが高速回転をしてる最中にどこかにぶつかる音なのです。
これは修理は簡単。エルモGS-1200やクセノンのベルトはありがたいことに、特殊なものではなく現在も販売されている工業用のベルトなのです。工具系の通販サイトでも入手できますので、GS-1200で同様のお悩みの方は、取り替えておくといいと思います。

コメント

  1. Luis Lanfranconi より:

    Hace tres meses que visito este blog, me parece magnifico. En cuanto a las correas de transmision de los diferentes proyectores, yo utilizo O RING que son de goma sintetica, aunque tambien hay de uretano. Son faciles de encontrar debido a que se usan como juntas y hay de muchas longitudes y diametros, es mejor llevar la correa rota para comprar el reemplazo. Yo tengo proyectores diferentes, pero Elmo, Fujicascope y Yelco no he tenido problema para encontrar el O RING de la medida. Gracias y saludos cordiales a todos, Luis.——

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