
今年もぴあフィルムフェスティバルにおじゃま。目的は8ミリ映画のデジタルアーカイブ上映。

9月19日一本目は石井聰亙の『突撃!博多愚連隊』を見ましたよ。スプライス前十数コマ前からフレームが上にずりずりっとズレてくるのは、以前ヨコシネのシンテルで出現した不具合にそっくり。
その時はスーパー8フィルムが縮んでスプライスの間が開いてしまっていたので、検出ミスをしていたのだけど『突撃!博多愚連隊』もざっと見るにスーパー8撮影らしいのでしょうがないのかなあと思いつつ。でも昨今のテレシネ機材だと起きないと思ってたんだけどなあ。もしかしたらこれ古いテレシネ素材なのかな。
同録のセリフはほぼ聞こえないので音の修正はあんまりしてないのでしょうねえ。
また、映像自体どうもキリッとしてない…って多分これは撮影レンズがあんまりよろしくないカメラで撮ったな…チノンかサンキョウの雰囲気が…
クレジットに「チノン商事」って出てきたので、ワタシの8ミリカメラを見分ける眼力もまだまだ衰えていませんです。

2プログラム目を見る間に腹ごしらえ。小さい方のドトールは工事で潰れてたので大きい方に。

2プログラム目は伝説の映研、立教パロディアス・ユニティ『気狂いフィルム99』。おまけでオムニバス『新七つのけじめ』だったかなタイトル。
気狂いフィルム99は途中でうつらうつらしちゃいました。
9月20日

ご年配の方が多くお越し。アーカイブだからかなあ。

80年代の高校生『レモン色の恋』『曼珠沙華』の2本。
『レモン色の恋』は関顕嗣カントク作品。のちに小中和哉監督作品で関わっていくのがよく分かるような青春ストーリー。あーカメラはキヤノンだよなあと一発で分る緑色。エンディングが80年代の映画らしくNG集と撮影風景写真でしたが、それにキヤノン 814XL-Eが写ってるのでこちらも大正解でしたん。
『曼珠沙華』の冒頭、記憶を失った青年が草むらに倒れてるカットはとてもアンダーかつボケた映像なのですが内容とマッチしていてとても効果的ですね非現実的で。おまけに、目を覚まして立ち上がったその後のカットでは頭の部分が背景の影に埋もれていてほとんど見えない。
頭が見えないのは意図だったのかな。色んな意味での制限や限界だったんだろうけど、これもまた効果的だなあと思う次第。
フィルムのアンダーの階調をデジタルアーカイブでどれだけ取り込めているかどうかはさておき、ワタシはこの映画を見たのはこれが初めてで、見たものはこの暗部に埋もれた青年の存在というシーン。

チーズとツナのホットサンドで腹ごしらえ。

ハーバード大学の自主映画アーカイブは去年から。去年は手塚真(現:眞)さんの『MOMENT』で、今年は七里圭さんの『時を駆ける症状』とはなんとなくハーバード大学のアレキサンダーさんの趣味が見え隠れするのだけど、もう一本は『ドキュメント輪禍 むちうたれる者』とは予想外の選択。
七里さんの高校時代のお話がゆるくて面白すぎる。大学時代はカミソリみたいなするどい人だったなあ。
9月22日

幻のPFF初期入選作品と題して、『ガラスの切符』『悲しみの赤い自転車』の2本が上映されました。
1本目の『ガラスの切符』は、なぜかずーっと昔のコンピューターの「ピポパポピポパポ」みたいな音が鳴っていましたねえ。たくさんかかるBGMの音声がひどいのから察するに…多分映写機とフィルムのサウンドトラックの合いが悪かったんじゃないかなあと。
室内シーンでなぜか紫のフィルターを掛けたようにパープルな画像。
蛍光灯で緑がかるのを補正するためにFLフィルターをつけたんじゃないかなあと思うの。でも、日中の窓からの光で撮影していて蛍光灯のトップライトが感じられなかったから多分、カメラマンの勘違いじゃないかなあと。カントクは故人なので壇上トークなし。
カットを割らずにズームで画面展開する、不思議なカメラワークが印象的です。あと、時々サクラクロームっぽい色が出てくるのが懐かしくもある武蔵五日市を舞台にした映画でした。
2本目の『悲しみの赤い自転車』は、助演の女優さんがずいぶんとお芝居も存在感もずば抜けてるなあと思ったら後にプロの役者さんになったとのことで。1978年はぴあの自主映画上映会としては2年目。
上映後のトークでは、いつものぴあの荒木さんに代わって若手の方。弁舌さわやかでかつ熱意に溢れたお方ですから、今後楽しみですねー。荒木さんはもう…ワタシが学生の頃からPFFですから。白髪になりましたけど30数年前からあのどっしりとした風格でしたからねえ。

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