Velvia 50Dの8mm画像雑感

Cinevia Single-8

先日、「素人による8ミリ映画の部屋」が主催する「東京8ミリシネ倶楽部」の上映会に行ってきました。
その場で、富士写真フイルムのスライド用フィルム「ベルビア50D」を裁断鑽孔して、シングル8カートリッジに詰めた試作フィルムの映像を見る機会がありました。

平成2年に登場したベルビアを8mmにと言うのは時々耳にする話です。海外の業者では、希望者が持ち込んだフィルム原反をスーパー8カートリッジにするサービスをしていたことがあり、その中でもベルビアは名前が挙がってきておりました。

また、富士写真フイルム内でもベルビア(の乳剤)をシングル-8に採用しようか、と実験されたことがあります。1991年頃だったか、コダックがエクタクローム160 TYPEAをやめると発表したのと同時期だったと記憶しています。

ベルビアを8mmに、と言うこれらの動きは、おそらくこのフィルムが、微粒子かつ超硬調なトーンを持つためだと思われます。

見せて頂いた映像は、大変にシャープネスが高いものでした。また、ハイキーな画面では色が白っぽくなるのは当然ながらも、飛んでしまうことなく階調を保って描写をしていました。
色は、ベルビアそのものです。Z800で撮られたため、あの機種ならではのやや地味目な色付けがありますが、藤色が強く立ってくるベルビアならではの派手派手な風味はまさにベルビアです。

フジクロームR25とはまったく違いますし、コダクロームにも似ていません。もちろん現像後はスーパー8フィルムと考えた方がいいのでフジクロームとはまとめられず、かと言ってコダクロームとは色の方向性がかなり違うフィルムですので、こちらもまとめると違和感が生じると思います。

また、残念なことにこのベルビア50Dと言うフィルム自体はすでに生産終了し、在庫限りの商品です。継続して供給されるフィルムではないのです。
リバーサルフィルムではコダックだんぜん優位だった時代の流れを変え、その後富士写真フイルムが次々に性能の高いリバーサルフィルムを生み出すきっかけとなった商品なので少々残念な感じも致します。

しかしそれよりも何よりも試写を見て感じたのは、富士写真フイルムが納得行く価格で最新の乳剤を採用した新しいシングル8用フィルムを出したらいいなと言うことでした。気軽に使える、リーズナブルな現像代でサービス提供してくれるのならばどれほどいいことだろうか、と。

昨今の銀塩業界の事を考えればそんなのはゆめまぼろしの話なのかも知れませんが。

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3件のフィードバック

  1. 松田 有史 より:

    段々8ミリフィルム事情も心細くなっていきますね。ビデオの保存性、再生性が不確かなのに比べフィルムは実績がありますよね。DVDだって実績は無いのです。将来になって90年頃からのアマチュア映像が存在しないとなったら・・・。作品にならなくてもいい、日常の生活や風景をもっと撮っておかなくてはならないのかも知れません。

  2. マディ折原 より:

    放送メディアの大きな変遷につれて、30年前どころか10年前に撮ったビデオが再生できるかどうかわからない、という危機感をはらんだちょうど境目の時期かと思います。

  3. 加藤 延男 より:

     フジフィルムがシングル8の製造中止を発表してからの投稿になります。3月30日の本サイトでの文を拝読しますと、レトロ通販が発売するシネビアは、既に在庫量の先が見えたベルビア50というフィルムを裁断して商品化するものと受け取れるのですが、いかがですか?

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