Sankyo EM-60XLを分解してみました

修理

EM-60XLは、三協精機(現:日本電産サンキョー)のサイレントスーパー8カメラの最終型。軽くて、グリップが折りたたみできるので持ち運び楽ちんなのが利点。

ジャンクを廃棄する前にバラしてみました。

少し分解始めてます

いきなり、半解体状態で恐縮です。
前玉をはずして、操作側の銘板をはがしたところです。
※丁寧にはがさないと銘板は絶対に折れ曲がるので注意。

はがす際に、つまみやダイヤルは一切はずす必要ないです。

目に付くネジをはずすだけで操作パネルが外れます。
わかりやすい設計でありがたいっす。

操作ダイヤルには、操作つまみが刺さる溝が用意されてます。

前玉レンズを外した正面から。

ちなみに、前玉はずすとマクロ域でフォーカスを合わせる超広角レンズ専用カメラとして使えるのよね。
(この個体はレンズ奥のカビがひどいのでそんな使い方がそもそも出来ませんが)

レンズ上下の化粧板をはずしたところです。

em60xl_inside_07


指さしてる、ボディ側のレンズのさらに内部が真っ白けカビ被害です。
ここをバラしたら私にはとても復旧出来ません。

さて、もろもろねじ外していくと、ボディ前部がごそっと取れます。
銅板は内蔵85フィルタを出し入れするための機構です。
中央レンズにかぶってる黒いユニットの下は露出用の分光、上はファインダ用の分光経路ですね。

ちなみにこちら側のレンズ白濁状況。

ついでにファインダのカビ菌糸繁茂。

前後しますがフィルタの出し入れをチェック。

これは何も力を加えていない状態。つまりフィルター解除キーを押し込んでいない状態。タングステンタイプフィルムをデイライトで使用するためにオレンジ色のフィルタがかかってます。

銅板レバーを押し下げる、つまりボディ上部のフィルター解除キーを押し込んだ状態にするとフィルタは外れます。

この機構は、フィルムカートリッジのタングステン/デイライトタイプ設定用の溝感知と連動してます。


ボディ後部です。駆動モーターは下の歯車がた付いてる奴です。2枚羽根絞りはサーボモーターにくっついてます。サーボモーターの隣はファインダ光学系ですね。

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