「映写」カテゴリーアーカイブ

Elmo GS-1200のローディング不調

東京8ミリシネ倶楽部のGS-1200が壊れてしまったので、最近引っ張り出さない当家のGS-1200をチェックしてみる。しかし大変なトラブル発生!
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フィルムが粉砕されてしまう!スプロケットとオートスレッディングレバーの調子がおかしいんでしょうか、ループが出来る前にぐちゃぐちゃになってしまいこんな無残なことに。
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これは最近使われてる磨りガラス風の半透明のリーダーフィルム。これは硬度が高くてしなやかさに欠けるので、昔ならではのしなやかなコダック製の乳白色リーダーフィルムを(これ、今でも入手できますよ!)使ってみると。
 なんとかギリギリ通った。オートスレッディングレバーも解除された。
上映し始めたら問題なかったので、やはりオートスレッディングレバー部の調節がおかしくなってると観た。
 さて、どう直せばいいんだろう・・・。

キヤノンT-1の電源ケーブル改造

 

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8ミリ映写機は電源用ケーブルが特殊で、新品は入手困難だから厄介です。ワタクシもうっかりキヤノンシネプロジェクターT-1のケーブルを無くして大弱りでしたが、ちょっと知恵を絞ったら汎用ケーブルが使えるようになってあっさり解決しました。費用はたったの100円。お困りの方、これが解決法ですよ。

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人気の高いキヤノンシネプロジェクターT-1(以下T-1)の電源コネクタはこんな丸い端子が三つの形状になっています。これは今はほとんど見かけない汎用性の低いコネクタですが、パソコンやモニターなどに使われてる、四角い金属端子が3つあるものに大きさもよく似ています。

正式な規格名は不勉強にて存じませんが、3極ケーブルと呼ばれることが多いので、本体側のコネクタと取り替えればいいのではないかと思いつきました。

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サイズを測って秋葉原に行くと、100円程度で交換用の部品がありました。
取り付けにはドライバーと半田ごてが必要です。もともと付いていた丸端子のコネクタをはずし、本体内部のケーブルを半田ごてではずして、新しい端子に取り替えて、半田をしなおします。ケーブルを全部で4本つけなくてはいけないので、間違えないように気をつけるだけで難しいことは何もありません。

はい、快適に動きます。T-1。しかしこれ随分と気合の入った設計でありますね。

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FujicaScopeMX50の修理

富士フイルムの音声同期システム・フジカパルスシンクシステム対応の映写機は、フジカスコープMX50、MX70、SH30、SD20、SD25の五機種。
このうち、MX50とMX70だけがレギュラー8とシングル-8/スーパー8の兼用映写機。
MX70は何台入手しても全部修理不能なのでもうあきらめた。

というわけで、フジカスコープMX50のジャンクを頂いたので直してみることにした。

 

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ジャンクですから当然動かないのですが、裏ぶた開けてすぐに気がついたのは、
「こりゃMX70と全然構造が違う」

MX70はメンテナンスしにくい機種ですが、MX50は構造も整然としていてメンテナンスはぐっと容易で好感持てる機械です。

↓こちらがMX50の内部。(ベルトはまだ付け替えていません)

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↓こちらはMX70。但し、制御用の電気回路一式を取り外してあります

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ざっと調べるに、不動の原因は駆動ベルト切れなので、どろどろに溶けて虫の卵のようにキモチ悪くぶつぶつだらけに変質したベルトをアルコールで拭き取ります。

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↓すでに油のように変質していて、指で触るとべたべたするからさらに気持ちが悪い。

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代わりに、毎度おなじみの東急ハンズで買ってきた3.5mm径のウレタンベルトの大きさを測って、半田ごてで貼り付けて・・・

 

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輪ベルト制作を失敗するとこうなります。キレイに円になってないとダメ。このままでは映写機はちゃんと動いてくれませんよ。

さて、もう一本作り直して取り付け。一部ランプ側の防熱部品をはずさないと取り付けられませんがネジで脱着できるようになってるのでカンタンです。

 

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はい、無事動作確認完了。シングル-8/スーパー8も、レギュラー8もちゃんと動きます。
あとは、本題のパルスシンクですな。これが動かなければ何の意味もない。 年内に動作チェックしてみよう。

 

映写機の保守と修理ワークショップ

2011年2月20日ともう半年以上前のネタですが、
8ミリフィルム小金井街道プロジェクトさんが開催した、
「8ミリ映写機の保守と修理ワークショップ」に参加して参りました。

講師の佐竹章一氏による、映写機の構造のあらましなどの座学を経て、
後半はいよいよ、持ち込まれた8ミリ映写機を実際に修理してみるワークショップです。

 

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映写機の故障で多いのは、駆動用のゴムベルトが経年劣化で切れちゃってたり溶けちゃったりしてること。駆動部分の摩耗やグリスの固着による動作不良とか。サウンド映写機だと音声再生の不良ですよね。ボリュームのガリとか。

で、この日はウレタンロープがたくさん用意されていました。
つまり、駆動ベルト交換の実地訓練であります。
ベルトの付け替えについては、ワークショップの主催者の一人である「こもれび倶楽部」さんが詳しいので、こちらをご参照いただくとして、ワタクシが目から鱗が落ちる気分だったのは「実際の長さの3%~5%短くすること」というコツを教えてもらったこと。

切れたベルトを取り外した後に、プーリーからプーリーに貼り替え用のウレタンロープを経路に沿って当ててみますよね。そしてその長さから上記の様に少し短くして融着してから取り付けると。これはゴムベルトの設計の基本だそうであります。

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厳格に言えば、ウレタンロープとゴムベルトはカタチも特性も異なるので、上記の数値でこしらえても映写速度が異なったりすることもありますが、いずれにせよ「テンションは高めで取り付ける」のが一つのコツなのだと言うことであります。

 

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おわ、エルモGS-1200やら、超高級機種のGS-1200クセノンやらが持ち込まれてますよ。
ワークショップのおまけ企画として、どうしても直せない困った映写機のお悩み相談も承っていたのですね。言ってみれば、映写機修理の「駆け込み寺」。

 

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さて、このエルモGS-1200やGS-1200クセノンは、映写してしばらくすると「カンカンカン」と甲高い音が鳴り出すという不具合があるのです。
部品がどこかぶつかってるかのような金属音です。

しかし、これは実はモーターベルトの劣化によって生じたたるみが原因でした。ゆるんだベルトが高速回転をしてる最中にどこかにぶつかる音なのです。
これは修理は簡単。エルモGS-1200やクセノンのベルトはありがたいことに、特殊なものではなく現在も販売されている工業用のベルトなのです。工具系の通販サイトでも入手できますので、GS-1200で同様のお悩みの方は、取り替えておくといいと思います。

 

ゆがんだ映写機ベルトの超かんたんな直し方

ELMO K-100SM映写機が正常に走行しなくなりました。

分解してみたところ、ウレタンベルト「バンコード」で2009年に自作したベルトが、ゆがんでしまっておりました。

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K-100SMは廉価な小型映写機によくある、長い一本のベルトを複雑な経路で取り付ける構造で、ちょうど急カーブに当たるところが特にゆがんでいるようです。
ちょくちょく使う映写機なのになんで急にゆがんだのかしら不思議。

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さて、どうしましょう。予備のベルトはあるので作り直そうか・・・
ふとひらめきました。

まずお湯を沸かします。沸いたらお湯をたらいやボールに開けます。

その中にベルトを入れてしばらくすると・・・

元通り!

後はカタチがきれいになるようにのばしながら平らに冷やしていきます。

完成!

 

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どんなご家庭でもできますので、映写機のベルトがゆがんだらまずはお湯を沸かしてみてね。

映写機の保守と修理ワークショップ

東京小金井市を基盤に活動している、8ミリフィルム小金井街道プロジェクトが主催する、8ミリ映写機の保守と修理のワークショップが来年2月に行われる予定です。

詳細はこれから決定するようですが、ご興味ある方は8ミリフィルム小金井街道プロジェクトあてお問い合わせされてはいかがでしょうか。

以下、チラシの転載であります。

———-チラシ転載ここから——–

映写機の保守と修理ワークショップ

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「映写機が故障して動かない」「中古の映写機を買って修理して使いたい」「おじいさんの遺品の映写機を修理して昔のフィルムを映写したい」…そんな方のための、映写機の保守・修理ワークショップです。
「ランプが点灯しない」「リールが回転しない」「リールの回転力が弱い」「ベルトが回らない」「映写速度がおかしい」「音声がでない」「異音がする」などの故障の対処方法をお教えします。
映写機をお持ちになれば故障診断の上、その場でできるものは修理してさし上げます。
オプションとして、修理に時間のかかるものは、お預かりして実費で修理も致します。

日時(予定):2011年2月20日(日)13:00~18:00(12月10日に確定)
場所:福祉会館4階視聴覚室
講師:佐竹章一(銀塩カメラ・映写機コンサルタント)
定員:15人
参加費:300円(講師謝礼)
主催:8ミリフィルム小金井街道プロジェクト

■お問い合わせは、8ミリフィルム小金井街道プロジェクトまで
http://shink-tank.cocolog-nifty.com/perforation/

 

シングル8とスーパー8を混ぜて編集してもフォーカスがずれない映写機

シングル8とスーパー8はフィルムの厚さが異なるために、まぜこぜに編集してしまうと、映写時にフォーカスが
ずれてしまいます。

通常の映写機ではフィルムはランプ側にフィルムを押しつけて固定しますが、
それとは逆に、レンズ側に固定するタイプの映写機があります。
これを逆プレッシャー型とか言いますが、このタイプだと映写レンズとフィルムの乳剤面の位置が
フィルムのベースの厚さに関係なく固定されるので、シングル-8とスーパー8の混在編集でも、
フォーカスはずれません。

そんなに多くはないのですが、このタイプの映写機は何台かあります。
一番お手軽なのは、エルモ VP-Aでしょう。エルモの超廉価版。
以前、劣化に強い映写機を探していたときに書いた記事で取り上げたものです。
(結局VP-Aは不具合が多くて、あきらめました)

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http://www.muddyfilm.net/2009/07/elmo-vp-a.html

劣化に強い映写機を探していたときに書いた記事で取り上げたものでです。
で、その折りには「原理上フォーカスがずれない」と書くだけにとどめておいたのですが、
実験してみました。

まずは、スーパー8とシングル-8のまぜこせ編集フィルムを造ります。
わかりやすいように、

スーパー8…日立の看板。
シングル-8…大学校舎。

と、ぱっと見ただけで全然違う映像にしてみました。

【通常タイプの映写機】
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日立製作所の映像でフォーカスを合わせると…
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そのままシングル-8の大学内映像だとボケボケになります。

【逆プレッシャー映写機(ELMO VP-A他)】
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日立看板でフォーカスを合わせても…

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そのまま大学内でもフォーカス維持。

であります。

同じような構造を持った映写機は、ボリュー708ELやブラウンニッツォ visacusticなどにあります。

あくまで緊急避難的なテクニックです。

8ミリ映写機用電球を買う

エルモK-100SMの電球が切れたので、東京秋葉原の光東電気に
映写用電球を買いに行った。

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光東電気は、特殊電球の専門店。型番を言うとすぐに品物を出してくれる。

ちなみに、エルモK-100SMの電球は、EFP12V100Wという型番の、
コールドミラー付きハロゲンランプ。

コールドミラーというのは熱を反射しにくいような構造になってる鏡。
ハロゲンランプはとても熱くなる白熱電球の一種なので、フィルムが焼けたりしないように、
反射板はこういう構造になってるのだ。

EFP12V100Wのランプは、採用している映写機が大変多いありふれたランプなので、
在庫もすぐに出てきてうれしい。

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この電球の型番というのは規格でして、電球メーカーが違ってもこの型番を言えば
互換品が買えるのです。
ごらんの通り、これはフィリップス製品です。今までのはたぶん近藤シルバニアかどこかの製品
だったと思います。

電球が切れたら、説明書を読んで買いに行きましょう。または切れた電球そのものを持って行って、
これと同じのちょうだいと言ってもいいと思います。

8ミリ映画をインスタント写真に焼く実験

8ミリ映画をインスタント写真に焼く実験出来ました。
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オオノ隊員から説明書コピーを頂き、
は☆なさんにM-56映写機を貸していただき、
ある方から生産終了したフォトラマFI-800GTフィルムを譲っていただき、
nakanoさんからNDフィルタを譲っていただき、
ようやくであります。
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フィルムカートリッジの感度設定でっぱりを削って、
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映写機にNDフィルタ貼り付けて、
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準備完了。

間欠映写される映画のコマをストップボタンで一時停止して、
PRINTボタンを押すと、

がたっ

とインスタントフィルムが、出てきます。

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んでしばらくすると、写真のように像が浮かび上がってきます。
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青いですね。なんか色温度がずれてる感じであります。
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間にゼラチンフィルタが入れられるので、ここで調整出来るでしょう。
ともあれ、解像度的にはどうやってもこんなものなのでイイ仕上がりです。

ちなみに写真は私の甥ッ子。もう中学生であります。

改めまして、ご協力いただきました方々に感謝であります。

さて、これを見せびらかしにいこう。

ELMO GS-1200 XENONの交換電球?

ドイツの小型映画機材ショップ、wittner-kinotechnikのサイトで、エルモGS-1200クセノンの互換電球らしきものが売り出されています。

http://www.wittner-kinotechnik.de/katalog/05_licht/a_lampen.php#4160

写真は16mm映写機の16-CL XENON用の電球と一緒なのであんまり参考になりません。
これがどれほどしっかり使えるものなのか、この数行の記事ではわかりません。

GS-1200用のクセノン電球は在庫切れて数年経ってます。上映能力が高い、高価なこの映写機を死蔵されてる方も結構いるかと。
ご興味ある方は問い合わせてみてはいかがでしょうか。