調布8ミリシネ倶楽部例会@布田におじゃましてパルス同調を目撃しました

イベント

前回は調布のでっかいホールでのイベントでしたが、今回は従来どおりの布田駅の施設で例会されるそうでお邪魔してきました。

今回はパルス同調映写のテストが目玉。この場合「同調映写」ってのは、フィルム映写と外部の音声メディアを同調して映写するということ。それをパルス信号のリズムを使って同調しようという仕組みが「パルス同調」ですね。

海外では統一規格があったのですが、日本では各カメラメーカーばらばらの規格でして、基本的に同じメーカーの機材でしか同調できないってことになっています。いちおう。

キヤノン方式で同調映写テスト

赤丸はキヤノンオーディオシンク2という、パルス同調用のユニット。キヤノンの8ミリ映写機T-1専用機種なのです。

3面マルチ画像って言うとシネラマ…みたいですね。中央と右側はうまく同調できていて、山下公園かな…の映像がワイドに展開しています。両端がフジカスコープSH30映写機、真ん中がキヤノンT-1ですが真ん中だけ色が黄色いのはランプの劣化のせいで、この後上映中にプッツンとランプ切れました。

左側はずれてますが、フィルム走行にトラブルが起きたせいと、同調ユニットの不調とが重なったせいですね。

3面マルチってことは3つの映写機で3つのフィルムを同時に映写するってことですから、当然3台のカメラで同時撮影するわけで…特殊なセッティングが必要です。

この横浜の探訪記はこうやって撮られています。

ワタシが好きな映画『「エロ事師たち」より 人類学入門』(1966年/今村昌平カントク)の1シーンみたいですが、この3台のフジカシングル-8 P1はモーターが1シャフトで連結されていて、1コマのズレなく同時撮影できるとてつもない改造品です。

ちなみに「エロ事師たち」より 人類学入門の予告編はこちら。(小沢昭一は単に3台のカメラを構えてるだけで同調はしていません)

フジカ方式で同調テスト

選手交代で、フジカ方式のパルス同調映写をテスト。映写機にはフジカスコープSH30、そして同調機にはフジカパルスシンクコントローラーを導入。このあたりとてもややこしいので説明は…ご興味ある方は過去記事をご参照あれ。

カセットテープ式のマルチトラックレコーダー(MTR)をさらに導入。すでにカセットテープに録音されているパルス信号を再生して、パルスシンクコントローラーを介してSH30を動かすというセッティングです。

あんまり詳しく書けませんが、テレビの音楽番組を8ミリカメラで撮影しながら、カメラにつないだテープレコーダーで録音したカセットテープを使ってリップシンクするかどうかのテスト。

テストったって何十年も前のものでして、今回はそのテープや機材やフィルムの組み合わせで当時と同じ用にちゃんとリップシンクして再生できるかどうかのテストですね。

結果は、映写機がかなり遅れ気味。同調に問題あるようですね…

ということで、ワタシはただの一度も成功したことがないパルス同調ですが、やっぱり機材のご機嫌やら劣化やら…なんとも難しいのであります。

おまけ

冒頭に「日本のパルス同調は各メーカーごとにばらばらで、同じメーカー以外使えない」って書きましたけど、まあ微妙な互換性がある組み合わせもあるのです。もちろんメーカー推奨じゃないですし、ホントの意味で互換性はなく、信号自体とかちょっと違ってます。

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