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下北沢ラ・カメラ 山崎幹夫&山田勇男上映会 HDの期待は?!

山崎幹夫&山田勇男の上映会にお邪魔。場所はおなじみ下北沢のラ・カメラ。

HDVによる新作『クラゲと亀裂』の期待と、それをHDプロジェクタで上映するというテクニカルな好奇心とあいまって、興味深い上映会でございました。
lacamera012010.jpg

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175本のスーパー8作品 Straight 8イベントプロモ映像

Straight 8 one super 8mm cartridge, no editing
ストレート8は、スーパー8の1カートリッジ分を無編集で上映する映画祭企画。
カメラ内編集だけの、3分一本勝負!というわけであります。

http://www.straight8.net/straight8b.htm

 

世界中から作品がエントリーされて、2008年の今年は175本だそうであります。
その175本から1ショットずつつないだ予告編がyoutubeに挙げられていました。

Straight8 2008 teaser

 

 

なんだか楽しそうであります。絶対楽しんで作ってますね。

さて、主催者がサイトで言ってる”世界中”ってどこだろう?
気の利いたことに、このサイトにはエントリ者の住む土地が世界地図として
載せられています。
http://straight8.net/entrymap2008.html

お膝元ですから、イギリス地図だけは拡大できるようになってます。
多いですねー。
そしてヨーロッパ。オランダとドイツ勢強し。

でっかい海の向こう側だと・・・なぜかメキシコが多い。
北米は東海岸にぱらぱらあって、あとカナダがちょこちょこあって終わり。
ニュージーランドにもちらり。
アフリカとアジア皆無。

・・・もしかしたら、

スーパー8から見た全世界ってこんなもんですかね?

・・・シングル8から見た世界ってどんなんだろう?

おまけ。
サイトのAbout usの最後に・・・
http://www.straight8s.com/
これは私達ではないよ、と書いてあります。
3ピースのロカビリーバンドのサイトですねココ。

 

オムニバス映画『over8』アンコール上映のおしらせ

1/27-2/16の一ヶ月間、東京下北沢のシネマアートン下北沢で公開されていたプログラム『over8』のアンコール上映が決定したとご連絡を頂きました。

近未来の物語を、8mmフィルムで撮影してデジタルで仕上げることが条件。9人の監督によって制作されたオムニバス映画『over8』。

ゲストのトークイベントも行われるそうです。

以下、ご案内頂いた内容の転載です。
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■『over8』アンコール公開情報
公式サイト
http://www.over8.com/

日時:07年3月16日から30日の2週間(連日20時半より)
場所:シネマアートン下北沢
http://www.cinekita.co.jp/

■『over8』トークイベントゲスト(上映後22時から)
19日(月):石井聰亙さん(映画監督)
22日(木):瀬々敬久さん(映画監督)
25日(日):福居ショウジンさん(映画監督)
29日(木):黒沢清さん(映画監督)

☆イベントやゲストはまだ増える可能性があります。また、急遽変更の場合もあります。
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Nomos Super-8 Award 2006はゆかいなので見よう!

またまたドイツネタ。Nomos Super-8 Award という映画祭がございます。5分以内のショートストーリーで、”Super-8 Still Alive!”(スーパー8はまだぴんぴんしてるぜ)ことを表すものあればOKという審査基準。

主催は嘘つきユルゲンが雇われ編集長をやってるschmalfilm誌(英語版だとsmall format誌)の出版社であるSchiele & Schön。
協賛にコダック、Beaulieu Cine-Filmclub InternationalWittner Kinotechnikなどが入ってます。

この映画祭の規模はわからないのですけど、今年は46本のエントリーがあったそうな。
んで、この映像がネットで見られるのです。

http://www.mydiged.de/tick8/tick8.php?

まずはクリックしてみてくださいませ。現れたウィンドウの右側に並んでる文字列がノミネート作品のタイトルになってますので、適当にぽちぽち押して見てみてくださいませ。真ん中の画面に、映像が流れ出します。

出品された46本の作品のジャンルはものの見事にバラバラ。切り紙アニメやらドラマやらコメディやら人形アニメやらなんだか全然統一性ありません。

でも不思議なことに、こんなてんでバラバラな作品群なのに、見ていると同じような気持ちがわき上がってくるのです。
それは、どれもこれも楽しんでこしらえているのが、手に取るように伝わって来ると言うこと。
正直言って技術とかそういうのはこの際度外視。そんなことよりもこれらの作品の本質はどれもがはじめて8mmカメラをいじったときのワクワク感みたいなのにあふれている、と言うこと。

これが実にきもちがいいものです。ホームムービーの醍醐味ってこういうものですよね。
そして、見ていただければすぐにわかりますが、もうひとつ。
ちっこい画面なのですが非常に丁寧にテレシネしてあり、しかもエンコードも丁寧。
ネットのストリーミングという悪条件の中で、できる限り8mmフィルムの質感を伝えようとした努力が感じられるサイトになっています。これはちと見習いたいところです。

あたくしが個人的に気になったのは、”Django im Supermarkt”と言う作品。
タイトルでまずひっかかりましたけど、再生始めたらロゴマークが「放射線状の光が画面中央を中心にクルクルと回る」そしてその中心には「なぜか三角マーク」が。

・・・東宝と東映のロゴマーク?まさかだよね?

そして、映像が始まりますとかわいらしい少年が何人か登場。んで、場面はスーパーマーケットに替わり、レジの向こうの入り口から現れたのは・・・テンガロンハットの少年。
あああ、やっぱり。

これ、『皆殺しのジャンゴ』のジャンゴ(Django)なんだ。

あとは、少年たちで店内でマカロニウエスタンごっこ。バナナを銃に見立て銃撃戦とか、ほほえましい限り。

あたくしがウルトラマンごっこの8mmをずーっと昔にこしらえたのと同じだなあ。

というわけで、なんか和んじゃう上に8mmの元々のたのしさをちゃんと提供してくれているサイトでございますので、ちと元気が足りない方は覗いてみるとよろしいかと。

今日は8mmフィルム関連イベント2つあります その1

ひとつは、「フィルム文化を存続させる会」のイベント第2弾。

14時30分からのネタと、20時からのネタの2つ。

http://filmmover.exblog.jp/

「フィルム文化を存続させる会」上映会&シンポジウムVOL.2
場所:アテネ・フランセ文化センター

14:30〜16:30 上映プログラム1
『青春』香川まさひと 8mm 4分 1982
『HIGH-SCHOOL-TERROR 』手塚真 8mm 6分 1979
『0×0』風間志織 8mm 23分 1984
『この道はいつか来た道』浅野秀二 8mm 80分 1982(DVDでの上映)

17:00〜20:00
シンポジウム「映画フィルムの多様な可能性について語る」
パネラー:手塚眞(ヴィジュアリスト)、芦澤明子(撮影監督)、武藤起一(ニューシネマワークショップ主宰/映画プロデューサー)、太田曜(実験映画作家)
コーディネーター:大久保賢一

20:00〜20:40 上映プログラム2
『中山道』 大林宣彦 8mm(レギュラー8) 16分 1963(DVDでの上映)
『蒲団龍宮記』 山田勇男 8mm 21分 2003

料金:上映プログラム1  1,000円
シンポジウム&上映プログラム2  1,000円
(アテネ・フランセ文化センター会員 800円)

主催・問合せ:「フィルム文化を存続させる会」事務局
TEL:042-380-8270   info@mistral-japan.co.jp

ラカメラの上映会に行きましたけど、ずるいよ

10月28日土曜日の最終上映、Cプログラムを見に行きました。
このプログラムでは山崎幹夫さんの新作2作と、山田勇男さんとのフィルムレターの『往復V』の3作品が上映されました。
時折まぶたが重くなってしまうことがありましたが、直前に下北沢駅そばの洋食屋さん・キッチン南海でおなかいっぱい夕食を食べてしまったせいです。
路地を題材にした連作では、山崎さんのズームが、生き物のように動きます。かたつむりがツノに付いた目玉をのばすようです。にゅーっ、と。オレはここを見てるんだよ、と生理的に同調させられるようです。他では見ないズームだなあと楽しませていただきました。おなかも目玉も満足なのでございます。

さて、『往復V』の上映が終わるとプログラムは全部おしまい。前回同様に、上映後のお酒の会があるよ、と呼びかけがありました。
でも、今回は参加いたしませんでした。だって作家と話なんかしてられませんって、『往復V』の最後の山崎さんパート・・・あんなもん見せられたら。

あー、ずるい。最後の最後でああ来るか。ずるいなあ。

風邪引いてふらふらしてるのに、またもや愛自転車かっ飛ばして・・・全然知らない酒屋で一度も見たことのないものすごくまずそうな缶ビール買って呑みました。
夜中うちにたどり着いたら、石井聰亙のDVD-BOXが届いていました。

そういう日だったのか。

10月14日にラ・カメラの上映会にお邪魔

ラ・カメラのチラシのロゴを見ていたらなんとなく自転車にのりたくなりました。
会場は下北沢ですから近場だし。
というわけで我が愛自転車にまたがって上映会に向かいました。きこきこと。きこきこと。

きこきこと・・・油指さなきゃダメだなこりゃ。

ちらし。上映会は10/14-28まで。詳しくはこちらへ。
ラ・カメラに行くのは初めてです。
山田勇男監督作品のカメラを担当している遠藤彰さんの初監督作品「CLAUDINE」を一本目に上映して、その後連続して山田監督作品。
遠藤さんは自分の作品と山田作品と撮ってる目が違う感じがします。
山田監督作品の時は、見つめる力が強い感じがします。なんだかこうじーっと見てる感じ。映像を見せられるこっちは当然そのその視線を追っかけることになります。ですから凝視につきあうわけで、あたくしはちと目の疲れを覚えたところでございました。

その遠藤さんが初監督した作品「クロディーヌ」もお披露目していましたが、この目線はまた全然違う感じです。

[少年がいいなあ]
山田勇男監督の16mm作品『彗星』に出てきた少年役の子がいいなあ。

以前、高遠瑛さんの8mmモノクロ作品にも出演していたんですよ。なんともフィルム映えする子で。
んで、上映後に高遠瑛さんに聞いたら、山田監督の『彗星』を見てすぐに出演交渉をしたんだそうです。
あたくしは順序を逆に見ていたんですね。

高遠さんの上映会企画「FILM IZM」の作品募集ちらし。詳しくはこちらへ。
まあ、それはともあれ。いやー。いいですなあ。

男の子の旬も短い・・・と言うかやっぱり野郎はあっという間に形が変わってしまいます。
タケノコみたいです。見る間に竹になっちまう。

そう言えば、今月から来月に掛けて、『銀河鉄道の夜』の映画が公開されますね。主役のジョバンニ役は日本テレビ『14才の母』にも出演してる谷村美月さん。
念のために書いておきますが谷村さんは女優さん。ですから『銀河鉄道の夜』は、女性が少年役を演じる『1999年の夏休み』方式でこしらえられてます。これはこれで好きな手法。写ってるモノはうそだよーんという仕掛けはいつでもウエルカムです。
少女が少年役やるとひざこぞうが気になります。この間見たお芝居『オルフェウス回路』ってのもひざこぞうが気になりました。でも銀河鉄道の夜は長ズボンなのね。さてどれぐらいウソ付いてるか見てみよう。

[そして上映後]
山崎幹夫さんのブログでもちらっと書かれちゃいましたが、なんだかお酒も手伝って上映後にはぶいぶい高説ぶっていたようで反省。でももうちょっと暑苦しいことをするかも知れません。

平凡ポンチと涼宮ハルヒが8mmな理由は?

コミックIKKI連載のコミック『平凡ポンチ』単行本完結記念でなぜか上映会を行うそうです。
しかもなぜか松尾スズキとトークショー。

ぱらぱらと流し読みした程度なので中身にはさわれません。でも、ビデオでハメ撮り未遂みたいなネタを読んだ記憶がかすかに・・・全然間違いかも知れません。

このフライヤーはあたくしの家の近くの本屋さんにつるしてあった物。
フライヤーにはしっかりとフジカシングル8 Z800とおぼしきカメラが描かれております。胸ポケットにはR25Nとおぼしきマガジンが覗いてます。

・・・なぜ?

春スタートの話題作アニメといえば『涼宮ハルヒの憂鬱』。書店のライトノベル売り場では2?3年前から棚を押さえているシリーズ物のアニメ化。
イキナリ話題をかっさらったのは、作画クオリティの高さを誇る京都アニメーションが手がけているというだけではなく、放送第一回目が番外篇になってるというトリッキーさ。その番外篇の中身が、シネカリばんばんの高校の文化祭用の自主特撮映画ノリ作品、と来てます。ご多分に漏れず、あたくしもこの手のは中学の時にこしらえてます。

・・・しかしなぜ?

ぱっとこの夏に見かけたコミック/アニメ関係作品のキーワードとして「8mm」があります。なぜでしょう?

理由はあたくしは知りません。でも、何かあるに違いないのです。こんなタイミングで、何かが8mmというものに動かされているのですね。

 

 

シングル8が無かったら、今の特撮映画はなかったかも

 

「もし、シングル8が無かったらどうなっていたのだろうか?」
確か似たような問いが、6月18日の寄り合いで出て来たように記憶してます。これは、正しく答えることは不可能な質問です。

ですが、、視点をうんと制限して、そして誤解を招くことをおそれずに、

シングル8がなかったら、いま活躍中の映画監督やプロデューサーの多くは存在しない、と言ってみます。

SFやホラーの自主映画をこしらえた作家さん達が、シングル8が選んだ理由はいろいろあると思いますが、やっぱり「特殊撮影」ができるシステムだと思われていたのが大きいと思います。(スーパー8で出来ないという意味ではなく)
そして、そこからシングル8がなかったら、今の特撮映画とかホラー映画とか、そういうジャンルは今もっとお寒い状態になっていたのではないか!と思うのです。

そこで、特撮・ホラー物の自主映画で人気を得たことがあり、また今でもそのマインドをお持ちの人をちょいと挙げてみました。

たとえば、手塚眞。手塚さんの作品は、今関あきよしさんが撮影監督を務めた『MOMENT』(’81)以外はほとんどシングル8です。使っているカメラは、ZXM500やZX550がメインなようですね。PX300、ZM800、P1も時々登場します。ZC-1000は持ってないとのこと。
シングル8がなかったら、東京12チャンネル(現・テレビ東京)のテレビ番組『もんもんドラエティ』のワンコーナーであった『お茶の子博士のホラーシアター』(’81)はなかったでしょう。
毎週3分程度のコーナーでしたが、地下道で殺人鬼はわけもなく人を刺し殺す、怪獣は出てくる、カップルは焼け死ぬ、人体破壊、肉体変容、マッドサイエンティストによる人間爆発、とても今では信じられないようなシーンがお茶の間に展開された、画期的といえばあまりに画期的な作品でございました。

手塚眞の学友であった小中和哉。『地球に落ちてきたくま』は、シングル8でなければ作れない特撮エンターテイメントです。
ご本人に機材の事を伺ったことはないのですが、月刊『小型映画』の末期では時々特撮テクニックの話題で登場しますし、当時のスタッフには現在特機開発をされている方もいます。やはりシングル8には相当助けられていると思います。
小中さんの8mm作品では『いつでも夢を』が忘れられません。橋幸夫と吉永小百合がデュエットした昭和37年の大ヒット曲をバックに、素朴なカップルが町中で小さいミュージカルを繰り広げるという作品なのですが、全編が多重露光の繰り返しで描かれる楽しさとすがすがしさは、ちょっと他に見たことがないきもちよさでした。もちろんシングル8作品です。

きもちよいといえば、『かにゴールキーパー』『日本以外全部沈没』『ヅラ刑事』など、いい湯加減のギャグを連発する、河崎実。
処女作の『フウト』(’77)と『√ウルトラセブン?放浪の果てに?』(’79)はスーパー8作品ですが、以降は全部シングル8作品。
特に『エスパレイザー』(’83)というオリジナルヒーロー特撮作品では、RT200の粒子の粗さを逆用してミニチュアシーンのリアリティがあげる、という策士ぶりを見せます。この作品は文芸座ル・ピリエの自主映画興行記録を破った作品としても記憶に残ります。
カントクのZC-1000は後輩の手に渡っていますが、8mmマインドはそのまんまです。先日8mmカメラを向けたらブルース・リーのまねをし始めましたし・・・当時の映画小僧のマストアイテムですからね、ブルース・リー。というわけで、お写真は当方のNIZO156マクロで撮った数年前のカントク。

上記三人に何かしら関係のある人間として、一瀬隆重。『ウルトラQ NO.29闇が来る!』や、『理想郷伝説』他の8mm作品あり。小中和哉の16mm作品『星空の向こうの国』のプロデュース以降は、プロデューサーの顔の方がメインになってきたようですが。 この方がいなけりゃ今のホラー映画の隆盛はないですよ。

一瀬さんは関西の方。関西といえば、ゼネラルプロダクツ→ガイナックスは忘れられません。有名なところで庵野秀明の『帰ってきたウルトラマン』は、シングル8無しには作れません。
以前、ガイナックスの取締役である武田康廣さんと一緒にCS番組『侵略放送パンドレッタ』の8mm特撮映画特集に出演したことがございます。
どんな文脈だったか忘れましたが、「実はガイナックスにはZC-1000が二台ある。あれで何かやりたいんだよね」と二人しかいない控え室であたくしに語ったことだけを覚えてます。

武田さんがナニを意図していたのか、全然分かりませんが、少なくとも、ZC-1000には何か武田さんに事を起こさせようとする、奮い立たせるような力があった、ということなのでしょう。

特撮とホラーというキーワードでくくってもぱっと思いついただけでも、これぐらい。他にももっともっといますがひとまずこの辺で。また、特撮スタッフまで広げればもう限りないのでしょうねえ。