ずっと入手したかった機種です。目的は「正確なアフレコのため」。
あたくしの身近にはフジカスコープSD25や20がなかったので、
「画と音のシンクロ精度をできるだけ高く、しかもよい音質で録音する」ために、こんな方法を採っていました。
1.編集後のフィルムを、まずはテレシネ。最終ダビングに使う映写機と同一のものを使うこと。(この場合はエルモGS-1200でした)
2.テレシネしたビデオを見ながら、MTR(マルチトラックレコーダ)でアフレコ録音。SEと音楽も加えます。
この場合、各機材の走行ズレをできる限り少なくするために、数分単位で区切って録音していきます。
3.カセットテープの音声データを、アフレコのガイドに使ったビデオテープにダビング。
4.完成したビデオテープから、今度はフィルムにダビングしていきます。
手間ばっかりかかるように思えるでしょうが、「ビデオ映像」というガイドがしっかりあるので失敗が少なく、効率が良かったです。
ただ、この方法でも不確定要素が入ってくるところがあります。それは最後のビデオ→フィルムのダビング時。
ビデオの画とフィルムの画の動きがぴったり合うように、速度調整つまみをコントロールすれば大きくずれることはないんですけど、
もう少しオートマチックにしたいなあと。
カットごとにぴったりと録音したいなあと。
いろいろ調べてみたところ、パルスシンクロというのがあるらしいと分かったわけです。音と映像をシンクロさせる機構が。
そんなこんなをしている内に、上記のアフレコ用ビデオのトラックから音を出して上映をする場合が勃発。よりいい音で掛けたい、とカントクが要望したためです。
この時はビデオ画面を見ながら速度調整つまみを上映中ずっとコントロール。そんなにはずれないものなんですけど、大変な緊張を強いられました。
できればそんな緊張はしたくなかったし、させたくもないと。(けど、今でもこれ有効な手段ですのでトライする価値ありですよ)
となると、やっぱりあの「パルス同調」を導入してみたくなる。
パルスシンク上映は、手塚眞『MOMENT』で知りました。『MOMENT』はオープンリールテープとのシンクロ上映でした。ただ、あたくしの身近にあったエルモGS-1200ではなく、フジカスコープSH30を使用したもの。
エルモGS-1200ステレオも「フィルマチックサウンド」というシステムでパルス同調ができるのですがいろいろ試したところ、こちらの狙いには向かないシステムなのと、一部機材が大変に入手困難だったので断念しました。
となると残された手は、フジカパルスシンクシステムだなあと。ずっと思っていたのでございます。
しかし、今となってはやや用途が変わってきました。その用途とは?
長くなるので以下次回に。
コメント
Hellow. I am very glad of find this blog about Fuji…A friend of mine gave me a Fujiscope sh 30 that was used very little but have a electrical problem. the motor no function. I try to get one electrical diagram but was impossible. Please Orihara San tell me if you can get an electrical diagram. you will be very grateful.————