シングル8とスーパー8はフィルムの厚さが異なるために、まぜこぜに編集してしまうと、映写時にフォーカスがずれてしまいます。
通常の映写機ではフィルムはランプ側にフィルムを押しつけて固定しますが、
それとは逆に、レンズ側に固定するタイプの映写機があります。
これを逆プレッシャー型とか言いますが、このタイプだと映写レンズとフィルムの乳剤面の位置がフィルムのベースの厚さに関係なく固定されるので、シングル-8とスーパー8の混在編集でも、フォーカスはずれません。
そんなに多くはないのですが、このタイプの映写機は何台かあります。
一番お手軽なのは、エルモ VP-Aでしょう。エルモの超廉価版。
以前、劣化に強い映写機を探していたときに書いた記事で取り上げたものです。
(結局VP-Aは不具合が多くて、あきらめました)
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で、その折りには「原理上フォーカスがずれない」と書くだけにとどめておいたのですが、
実験してみました。
まずは、スーパー8とシングル-8のまぜこせ編集フィルムを造ります。
わかりやすいように、
スーパー8…日立の看板。
シングル-8…大学校舎。
と、ぱっと見ただけで全然違う映像にしてみました。
【通常タイプの映写機】
日立製作所の映像でフォーカスを合わせると…
そのままシングル-8の大学内映像だとボケボケになります。
日立看板でフォーカスを合わせても…
そのまま大学内でもフォーカス維持。
であります。
同じような構造を持った映写機は、ボリュー708ELやブラウンニッツォ visacusticなどにあります。
あくまで緊急避難的なテクニックです。
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