都内のとある飲み会会場は怪しすぎる。

民家のはずなのにコダックの看板がしまってある。
そんな奇妙な会場に夜な夜な集まる人ですから、酔いが進んだ頃にいただいた相談も奇妙なものでした。
「両穴の16ミリフィルム売ってるところを知りませんか」
両穴、かつては両目とも言ったそうですが、フィルムの両端にパーフォレーションがある撮影用フィルムです。
おなじみのスーパー8とかシングル-8フィルムは片方だけに穴が規則的に空いていて、片穴、かつては片目なんて呼ばれていました。
ミッチェルという、今はもう吸収されて無くなった映画カメラメーカーがアメリカにありました。
かつては劇映画の撮影用に使われたりしていましたが、のちにアニメーション撮影に使われるようになりました。16ミリも35ミリもありました。
ミッチェルがなぜアニメ撮影に使われたか。それは走行安定性が高いから、が理由の一つです。
じゃあ、なぜ安定してるか、その理由の一つは両穴フィルムを使うからです。
しかし具合が悪いことに、片穴フィルムを両穴フィルム用のカメラに掛けてもまともに使えません。だって穴あいてないんだもん。
カメラ側を改造して片穴用にするっていうのも行われたりしますが、今回はそれはなしというお題。
んで、これを使ってセルアニメを復活させるトライをしている人がいます。
セルって今買えるの?
はい、買えます。
セル用の絵の具って売ってるの今?
はい、あります。
両穴フィルムって今買えるの?
いえ、ほとんど売ってないです。
「ほとんど」ってのがポイントで、わざわざ製造してるところがあるんですよ。通称FPP。

フィルム・フォトグラフィ・プロジェクトのお店「Film Photography Store」ですね。

こちら。エクタクローム100Dってなカラーリバーサルもありつつ、VISION3もあり、モノクロもありとほぼなんでもござれ状態。
両穴 赤外線フィルム ASA200
両穴 モノクロネガフィルム ASA100
両穴 モノクロネガフィルム ASA400
両穴 モノクロリバーサルフィルム ASA100
両穴 モノクロリバーサルフィルム ASA400
両穴 X-Ray オルソフィルム
両穴 カラーリバーサルフィルム エクタクローム100D
などなど…

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