「南俊輔 4分25秒の映画」はメカがおもてなしをしてくれる不思議な空間体験

イベント

「南俊輔 4分25秒の映画」Tamagawa Art Gallery Projects 2019-2020 No.8
10/23-11/4 11:00-19:00
玉川大学3号館102展示室

南俊輔さんは映写機のメカメカした部分に注目して、パフォーマンスとか映像インスタレーションを展開してる方。
以前、2017年のはらっぱまつりで8ミリ映写機を、ワンボードコンピュータのarduinoで制御してフリッカーとズーミングを組み合わせた、映写する機能そのものを表現にしてた、あの方です。

今回は玉川大学におじゃま。小田急線玉川学園前駅からすぐに、綺麗な建物がそびえてます。 いいなあ綺麗な大学校舎って。
警備員さんにビジター向けパスを借りて大学に入ります。

日が暮れてきましたが、大学校舎の奥の奥に行くとようやく展示室に。

これも展示かと思ったら、おやつのようです。

こちらが展示のひとつ。以前は2台で投影してたフリッカーとズーミングの組み合わせが、なんと8台です。


人が近寄ると、休んでたのに急に動き出します。
8ミリ映写機が「さあ、お客さんだ!がんばるぞ」と腰を上げる感じがなんともいとおしい。

なんだかものすごい音がします。
南さん曰く、映写機の内部のノイズを映写機のスピーカーにつないでるとのこと。
つまり、スピーカーから出ているのは映写機の鼓動だったり、血流だったりするワケっすね。

一台、バリバリとノイズがひどいのがあります。
「天気によって音が変わるんです。気温や湿度の影響のようです」と南さん。

あたくしは半年以上ずっと身体悪くてつらいんですけど、なんとなくこの映写機も具合が悪いのかなあと。

左手手前の映写機の音は、規則正しい音とやや低音が強く、ベース音に聞こえます。
アンサンブルですねこれ。少し音質を加工すれば映写機の駆動音がノイズ音楽になる可能性も感じられます。

さて、奥の部屋にも展示があるようです。

おおおお。静かだった部屋にイキナリ、轟音が!
2つのタワーに積み上げられたスライド映写機が一斉に回転し始めました。

これらの2つの塔が壁面に投影する色とりどりの影がなんとも楽しい。
この密閉された空間は4面が映画館なんですねえ。そして回転するからなんか、惑星の公転とか想像させますよね。
南さんの口からも「宇宙」という言葉が出てきました。なるほどであります。

あんまりネタばらしするとつまらないので、スライド映写機の機構をウマく使った面白い仕掛けになってます、とだけ伝えておきます。

響き渡るメカの駆動音、そして自分に映写されると壁に映る色とりどりの自分の影とか楽しいっす。

11月4日までの開催ですので、まだ未見の方は是非。
詳細は公式サイトでどうぞ。

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