新型スーパー8カメラのリリース時期最新情報

Super8.
Better than perfect
SPRING 2017

もうおなじみになったカステラ型の新型スーパー8カメラ、そしてはSPRING 2017の文字が!

これはコダック本社@ロチェスター謹製の豪華パンフ”Kodachrome”♪の表紙めくったドあたまの見開き広告なのです。なおご本は映像作家の石川亮さんの渡米土産でして石川さんもろもろ毎度ありがとうです。

コダック本社で行われたイベントでは、こんなダイカットステッカーも配布してたみたいですね。

アメリカの8ミリ16ミリのフィルム&現像&テレシネ屋さん、Spectra Film & Videoと、Pro8mmのちらし。ライバル企業♪


さてさて、2017年春って言われたってもう、この記事は6月1日に書いてます。6月は春じゃねえよな…ということで、またずれ込んでます。

そしてホントの発売予定時期はコダック本社スタッフ談によるとさらにずれ込んで、おそらく9月頃というお話とのこと。エクタクロームリリース予定が第三四半期ですから10-12月?(予定は未定ですよ念のため)実際のところありそうなのは、全部まとめて同じ時期に出すってことぐらいかな。ただ、エクタクロームのリリース時期の詳細はまだ分かりませんで、「出す」ということだけは聞いてます。

8ミリ日が沈まナイト@千歳烏山

 

5月27日土曜日、千歳烏山駅前で路上演劇祭と言うイベントがありました。

 

路上演劇祭というので、駅前でお芝居してるのかと思ってましたら、ゆったりとバンドが演奏したり、


自作の詩を朗読したり、


昭和のヒットソングをカラオケ熱唱したり、パントマイムをしたりと、素人さんの芸の無礼講地帯となっておりました。

さて、そんな路上演劇祭の中で開催される「日が沈まナイト」は、数時間で8ミリフィルムの撮影→現像→上映までやりきっちゃう!イベント。まさに八甲田山なみの強行軍、大いそがしな企画ですね!

というわけでテントを覗くと、バリバリ現像してる。

んで、バケツでフィルム晒してる!

 

んで、 フィルムを干す!

そしたら映写機のセッティングをはじめて…

ついでに看板なんかこしらえて。

看板作ると、通り過ぎる人たちが質問してくるナイト。いやデイ。答える阿部さん。

残念ながら私は上映会までは視られませんでした。

上映会の模様は、「8mmFILM小金井街道プロジェクト」のfacebookで視られますよ。

https://www.facebook.com/8mmFKKP/

使いやすい現像タンクはどれだ!?

2回ほどインスタゲン現像タンクで8ミリフィルムを現像してみたが、どうも現像液の注入&排水に時間がかかりすぎるようだ。

現像し過ぎとまた現像ムラを回避したいので、できるだけ注入と排水は短時間で済ませたい。

まず、インスタゲン現像機にお水を入れてみる。インスタゲン現像機はだいたい500ミリリットルで済むのだが…

なんと、注入に約1分もかかるのだ。これ以上早くするとあふれちゃうから早くできない。うーむ。

続いて排水は、 

インスタゲン現像機の排水は約22秒ぐらいかかる。

続いて、LPLで売られてた旧型のオールステンレスタイプの現像タンク。これは大体1リットルの現像液が入る。8ミリの現像には昔からよく使われてるサイズはコレ。

注入は18秒ぐらいで済む。インスタゲン現像機の1/3の時間であります。

続いて排水は…おおよそ10秒。

インスタゲン現像機は、普通の写真用現像タンクの半分の現像液量にもかかわらず、現像液の入り口が狭いために、

注入で3倍、排水で2倍の時間が必要になってる。

現像時間の調整でどうにか対処できるモノか?それとも難しいか?まずは買ったばかりのLPLステンレスタンクの自家現像実験をしてみよう。

8ミリフィルム専用現像機で30年前のシングル-8フィルムを現像してみた-その4-

1988年に使用期限切れのシングル-8フィルム「FUJICHROME R25 SOUND」の現像結果は…

ちなみにリールはTAYLOREEL製。

もう一度おさらいしておくと、

テスト状況
・1988年9月に使用期限切れのFUJICHROME R25 Sound
・30年前から開封済み。最長30年間空気に触れてた
・途中まで撮影されていたので、追加撮影した
・追加撮影カメラはFUJICA ZX550 Sound。

チェック項目
・30年前のフィルムを現像したら画が出るか?色が出るか?
・既撮影箇所と、追加撮影した部分で違いが出るか?
・このカメラは今でも同録できるか?

現像薬剤 TETENAL COLORTEC E-6 3-BATH KIT
現像機材 Super8 Daylight Tank(=インスタゲン現像機)
現像手順(予定)
1.ドライウェル 3分
2.ファースト現像 6分
3.水洗 4回
4.カラー現像 4分
5.水洗 4回
6.漂白 4分
7.安定 5分

実際の行程(実際)
1.ドライウェル 4分ぐらいかかった
2.ファースト現像 7分ぐらい/現像液を十分に入れなかった
3.水洗 5回以上
4.カラー現像 4分
5.水洗 4回
6.漂白 4分
7.安定 5分

と言ったぐだぐだな行程で仕上がったのは…

ほのかにピンクだけど、とても透明なフィルム!

30年前に撮影された部分と、2017年4月16日に撮影された部分は、うっすら濃度が異なる
30年前の撮影部分はまったく像が見えない。
追加撮影部分は電車から外を撮ったところ…つまり絞り開放状態で屋外がピーカンで白飛び起こすような露光状況でかろうじて何か写ってるな…と言う程度。

コマを抜いてもまったくわからないため割愛します。

ファースト時で、現像液がタンク内に足りていないことを現像所の所長さんから指摘された。
後から継ぎ足すが、タンクが傾いていたために注いでもあふれてしまう。

そう、インスタゲン現像機は水平なところでないと作業できないのです。ここが最大のミス。

パーフォレーションの上に磁気帯があるのでわかりにくいだろうが、パーフォレーションの間が現像されていないようだ。本来、未露光で黒く残る箇所だが他の箇所も透き通ってしまってるところから考えるに、これは未現像だと考えられそうだ。つまり、現像液が触れてなかったようだ。

拡大してみてみる。マイネッテS-5エディタの画面でわかりにくいが、左側の帯が上記の未現像部分。中央は乳剤面が割れてはがれてしまってるところ。既撮影部分はこのように乳剤が割れてしまってるところが散見された。

指さしている部分から濃度が変わってるのがおわかりいただけただろうか。左側が追加撮影部分だ。

この辺りも、パーフォレーションから上が未現像のまま。(未露光の可能性もないわけではない)

未現像領域が太くなる。普通はここまで黒い部分は画面領域まで食い込んでこない。つまり現像出来てない。

エディタ画面では、はっきりと左側に黒い縦帯が入ってしまう。

うーん、いろいろと失敗しています。
インスタゲン現像機で現像するためには、下記の2点は必須で、

・水平な場所にインスタゲン現像機を置いて作業する
・現像液は十分に、しかも速やかにタンク内に注入し、速やかに排出する

そして、ボトル式の現像タンクとは、攪拌時間とか反応時間とかが違うかも知れない。

薄いピンク色で透き通っちゃったのは、フィルムが古いせいなのかワタシの作業がまずいのか分からない。だから、

・新しいフィルムでテストしてデータをとる

この作業が必要。

当家には1987年から開封済みのフィルムだってあるのだ…

それどころかシングル-8はまだこれだけ手元にあるのさ…ほとんどが90年代のストックで2000年代のフィルムは10本ぐらい。

しかし、この件を書いたところ、トルコから「80年代のフィルムなんてオレにとってはFresh Stockだ!」と少し変わった勇気をくださる人が出てきた。

また、古いフィルムはカラー現像をあきらめてモノクロネガフィルムとして使えばよいと、大西健児さんに以前から示唆頂いてる。やはり80年代のフィルムはもう厳しいのはわかってるのだ。

古いフィルムは用途を考えて楽しみたい。
新しいフィルムは国内外の現像所で適切に処理したい。

まだまだ試すことありそうですが、次回はもっと丁寧にやりましょう。

8ミリフィルム専用現像機で30年前のシングル-8フィルムを現像してみた-その3-

ガレージに見えますが現像所のはずです。

現像の仕方が書いてありますから、間違いありません、ここが世田谷の現像所です。

現像所と分かれば後は現像するのみ。さっそく撮影済みのFUJICHOME R25 SOUNDを抜き出して、インスタゲン現像機に装填します。

※写真のたこ焼きや金麦、一番搾りは現像には使用しません

すごく割愛しますが、現像はカラーリバーサルフィルムの標準処方であるE-6の互換処方でおなじみの、TETANAL COLORTEC E-6 3-BATH KITを使ってます。

他の現像体験者さんたちを横目に、いろんな現像液を入れたり出したり水洗したりを繰り返します。

 

そうそう、汎用タンクの場合の攪拌は、シェイカーみたいにふりふりしますが、

インスタゲン現像機はクランクを回して攪拌するのが違うのですよ。だから、軽くてらくちんです。思わず笑みが出ます。でも、そもそもこれでちゃんと現像出来るかどうかはわかんない。

もうフタを開けても大丈夫。キレイに巻き取れてるでしょう?練習の成果です。もう巻き巻きは大丈夫です。

ここまで分かったことをまとめますと…

■インスタゲン現像機で作業する弱点は…

1.水平なところでないと液が吹きこぼれる
2.現像液の口が小さくて、液の出し入れがしにくい

そして、ボトル現像と比べて、インスタゲン現像機を使ったときの利点を想像すると。

■インスタゲン現像機で作業する利点は…

1.フィルムの重なりによる未現像がないのではないか?
2.ぐちゃぐちゃにしないからフィルムのダメージが少ないのではないか?

というところ。ボトル現像にはときどき、これらの不具合があるのです。

作業は続きます。ここからは日中作業です。シングル-8フィルムはハレーション防止層=バックコート=バッキング=Rem Jetががっちりベース面に塗られてますのでこれを現像用スポンジでぬぐいます。すごくメンドクサイです。

洗った後に最後の処理。

乳剤面が上になるようにハンガーに掛けて乾燥します。

現像体験者があとからあとからやってきます。いつしか夜になりました…

そして、現像体験参加者は入れ替わり立ち替わり、夜になってもどんどんやってきて…

…終わりが見えません。そしてチェコのお客様まで登場で大混乱。

これではらちがあきません。上映会のために、フィルムをドライヤーで急速乾燥します。 

 

天井から、半透過スクリーンを垂らします。裏側からELMO GS-1200で映写スタート。現像所が屋外映画館に早変わりです。

裏側からなので左右は反転しちゃってます。

 

ネガフィルムを持ち込んだ人もいました。なかなかトリッキーな映像でしたね。

自家現像パーティはこれにて終了。さて、果たしてワタクシの1988年期限切れのシングル-8はどうだったのか…

 

8ミリフィルム専用現像機で30年前のシングル-8フィルムを現像してみた-その2-

8ミリフィルム専用現像機「インスタゲン現像機」のフィルムロード練習は完了。
お題の第2ステップ、30年前のシングル-8フィルムが果たして使えるか?にチャレンジ。

1988年に使用期限のシングル-8、 FUJICHROME R25 Sound。

しかもこれは、中古カメラ買ったら装填されてた奴。つまり、およそ30年間、空気にさらされてきた生フィルム。

おまけに撮影途中。まだ未撮影部分が残ってる。

こんなもん、まともに画が出るわけがない。でも、どれくらいダメなんですかね?真っ白?真っ黒?なんか見える?まったく見えない?

・29年前に撮影されてる部分は現像出来るか?
・新たに撮影した部分は現像出来るか?
・カメラはちゃんと録音できるかしら?

 

ワタシは同録フィルムがキライで1983年以来、人の撮影手伝い以外に自分では使ったことがない。34年ぶりの同録撮影であります。

次は三軒茶屋~次は三軒茶屋~。道々ちょっとずつ撮影します。

時々ガソリン補給します。

世田谷のとある路地に入ったらFUJICA ZC-1000で撮影してる人がいる。現像所はここに違いない。

ちょうどフィルムも終わった(なんて奇跡的なペース配分!)。さて、これからが第3ステップ。30年の歴史をひもとく現像作業にチャレンジ!

8ミリフィルム専用現像機で30年前のシングル-8フィルムを現像してみた-その1-

 

8ミリフィルム専用現像機=インスタゲン現像機を使ってみる

かつてはムービーフィルム用の自家現像タンクがいくつも売られていました。
その一つがこのインスタゲン現像機(元々は米国の”Super8Daylight Tank”)。

幅8ミリx長さ50ftフィルム用なので、スーパー8かシングル-8が現像出来ます。

日本で8ミリフィルムの自家現像にチャレンジする方の多くは、普通の写真用の汎用の現像タンクを使います。

海外だとLOMO UPB-1Aという真っ黒な土鍋現像機をよく見かけますね。これは8ミリ/16ミリ/35ミリも現像出来るなかなかタフな奴。

では、S8タイプフィルムの専用機であるインスタゲン現像機の使い勝手はどうなんだろう?

テキストはほとんど海外にもありません。これはもうチャレンジするしかないっす。

(玄光社 月刊小型映画1980年6月号より引用)

インスタゲン現像機は、フィルムをらせんの溝が掘られたスノコ状円盤に巻き巻きして、隙間に薬液を均等に流し込んで現像するという仕掛けで、上記のLOMO UPB-1Aと基本的な構造は同じ。

もちろん光は厳禁なので全部暗所で作業しないといけない。つまりは手探りだけでできるようにならないとダメ。

というわけで練習。まずは日中でテストフィルムを円盤に巻いてみます。

…うーん、なんだか釈然としません。
こんなに隙間がバラバラではダメだ。

均一に巻けてないと薬液がフィルムに均等に触れないよね?現像ムラを起こすはずだ。

やり直し!

…前半はキレイだが後半はダメ。指さしているところはフィルムが重なってしまってるから、ムラどころか未現像になってしまう。ダメ!ダメ!

再度トライ。試しに目をつぶって巻いてみると…

うわ…テッテ的にダメ。全部が芯に巻かれちゃってる。

どうしたらいいのかな…先ほどの数少ないテキストである、月刊小型映画1980年6月号のコピーをもう一度読み込むと、ここで使い方がそもそも2つ、間違ってることに気がつく。

 

どうやら写真左下のように、

○下のらせん円盤+透明の上円盤を組み合わせた状態でフィルムを巻かないとダメ

○フィルムの巻き癖に逆らってらせん円盤の溝に巻き付けないとダメ

で、やってみると…これでしょう!この均等な隙間。コレでいいはず。

フィルムのおしりはサービスリールに巻き込まれていたところに強い折り癖が付いてる。ここはどうにもならないから巻き込んだら切っちゃうといいかもしれない。

巻き込み手順は分かった。あとはこれがダークバッグ内で作業できるように練習しよう。

 

富士通Scansnap FI-5110EOX2を修理する

8ミリ資料整理に活用していたオートドキュメントスキャナーScanSnap

昨年夏にローラーのゴムが真っ黒に変色し、べとべとして紙を送れなくなった。押すとへこんじゃうんですもの紙が粘りついちゃって全然動かないの。

このローラー部分は交換パーツも用意されていないし、販売終了は2005年ですからメーカー修理も終了してる。

ダメで元々ですので、中国からとてもぁゃしぃパーツを安価で入手して交換してみる。

この機械はメンテナンス考えて設計されているようで、こつこつ攻めていけば分解できました。

まず、底面から基盤はずします。ケーブル断線と静電気に注意。

背面の樹脂ケースはずす。

フロント下部の樹脂パーツはずす

ここで、送り出しローラーシャフトをはずして、ローラー交換。

あやしい部品登場。

ぐりぐりとねじ込んでできあがり。

 

さて、今度はテイクアップ側。まず、背面の金属シールドをはずす。

スキャナユニットをはずす

小さい基板をはずす

テイクアップローラーのケースを外すとローラーのシャフトが見える。

ローラー交換完了

行程を逆にして組み上げ完了。摘出した患部はこちら。干しいもみたいにぶにょぶにょでねちょねちょ、しかも指でちぎれる元のローラー。

交換した部品は、表面がエンボス状になっててオリジナルのとはずいぶん違うけど、動作は問題ないっす。

これで、半年たまった資料の取り込み再開です。

コダックがスーパー8用とスチル用の「エクタクローム」カラーリバーサルフィルムの再設計&製造再開を発表

コダックがスーパー8用とスチル用の「エクタクローム」カラーリバーサルフィルムの再設計&製造再開を発表

2016年のCES(コンシューマーエレクトロニクスショー:国際家電見本市)で、新型スーパー8カメラの発表して世界中を驚かせたコダックが今年もやりましたです。
2017年1月5日(現地時間)、米コダックはエクタクロームの製造再開を発表しました。
メディアでは「写真用カラーリバーサルフィルムの復活」の方を重点的に取り上げていますが、コダックは映画用フィルムを重点的に語ってます。

こちらは米コダックの発表の日本語訳であります
http://www.kodakjapan.com/motionjp-news1701

ポイントは、

・12ヶ月の間にスーパー8用とスチル用のエクタクロームを再設計&製造予定
・最初の出荷予想は2017年第4四半期(10-12月)

ニュースでは製造再開ともっぱら言われてますが、コダックは「再設計」と言ってます。つまり、新型フィルムがリリースされるのでありますね。是非、改良されてることを期待します。
そして、最初の出荷が晩秋から冬になりそうですので、冬休みには使えるか使えないか…というところでしょうか。続報を待ちましょう。

ここ3年ぐらいの間、映画用のカラーリバーサルフィルム商品は払底していたのであります。
もちろんAGFAの航空写真用フィルム「Aviphot Chrome 200 PE1」を加工して、WittnerやSpectraが8ミリ生フィルム商品を作っておりましたが、加工元のフィルムはすでに製造終了。

イタリアのフェッラーニア社は相変わらずカラーリバーサルフィルムの製造再開に向けて工場施設の再建にまだまだ手がかかりそうな様子

そんな中での映画用&スチル用カラーリバーサルフィルムの復活。そして、フィルムメーカー自ら映画用フィルムとしてリリースしてくれるのはやっぱり安心感あります。

年末には是非日本のカメラ屋さんでもサクッと買えるようになることを期待しまっす。お正月を映そう♪

8ミリを生き抜く!シリーズその3:サヴァイヴァル8の座談会アンケートから読み解く

サヴァイヴァル8の第二回上映会イベント参加したり

過去のチラシ読んだりしましたが、どうもモヤモヤする。

ところが、サヴァイヴァル8の主催者さんもモヤモヤしていたらしいのです。

その痕跡は、会場で配布されていたアンケート資料に見つけられました。

座談会「みんなで話そう:8ミリフィルム制作の現状と今後」–出品作家からのメッセージ(プリント資料より1ページ引用)

第2回「サヴァイヴァル8」の開催を企画し、出品作品がほぼ集まった時点で、突然主催者の私たちに、出品作家の実際の状況をうかがいたい気持ちが生じました。
一つには主催者だけが勝手に「サヴァイヴァル」と騒いでいるだけで、当の作家の皆さんは案外平然と作品制作を行っているのではないか、とも思われたからです。
そこで、出品作家に対する意見聴取(アンケート)を行うべく、2016年10月25日、全員に依頼しました(メールによる。1名については郵送)。11月13日に行う座談会「みんなで話そう:8ミリフィルム制作の現状と今後」の具体的資料として先ずは役立てていただく。そればかりでなく、作家や観客を含めた皆様に、現状と今後の8ミリフィルムによる作品制作を考える際の参考になるのではないかと考えます。

座談会の前に出品者に「どう思う?」とアンケートを投げかけたのですね。残念ながら座談会は東京では行われなかったんです。生の声の代わりにこの資料をつぶさに読んで参りましょう。

 ご多忙でありながらも、15名からご回答を戴きました。お尋ねした項目は次のようです。
1.フィルムの入手方法は?
2.現像の仕方は?
3.カメラや映写機はどうされてますでしょうか?
4.その他の材料(スプライシング・テープ、リールほか)についてはいかがでしょうか?
5.8ミリによる作品制作の頻度、他メディアとの比率は?
6.8ミリフィルム制作の現状と今後に関して、考えていらっしゃることを述べてください

この6項目の問いかけの回答が匿名で掲載してあります。全4ページありますが全部載せちゃうと引用にならないので1ページのみ掲載します。

また、観客を含めた人たちに今後の8ミリによる制作を考えてもらうための参考とありますのを少し広めに解釈して、要約して伝えていこうと思います。引用の範囲内と考えてます。

1.フィルムの入手方法は?

ヤフオクで落札 3票
知人からもらう 3票
手持ちの在庫 6票

ヨドバシカメラなど 4票
レトロ通販 3票
シネヴィス 2票
海外の機材店 1票

(※複数回答があるので、人数より多くなってます)

一番多いのは、手持ちの在庫ですね。

もらう/ヤフオク/在庫の3項目ひっくるめて12票はすでに人の手に渡ったものの活用。
一方、ヨドバシカメラ/レトロやシネヴィス/海外専門店からの購入の10票は新品の利用でしょう。

2.現像の仕方は?

自家現像 10票
レトロ通販 5票

これは驚きでした。自家現像がこんなに多いのか!
サヴァイヴァル8の作家さんの傾向なのでしょうかね?
それとも8ミリに興味のある人のブームなのかしら?

現像代が高いのがトリガーなのかも知れませんが。

 

3.カメラや映写機はどうされてますでしょうか?

◎自分のものを使用
これがもっとも多い意見で、たとえばこんな感じで、

学生時代に購入したZC-1000/15年、10年以上前に買った機材

を使ってますとの回答なのです。
ただ、所有してる機材に加えて、最近買う方もいます。

そう言う方はこちらで買うようです。

◎中古を買う
中古カメラ屋
ヤフオク
リサイクルショップ(ハードオフなど)
蚤の市

中古カメラ店以外は動作保証がない品でしょうかね。

◎高くて買えない整備品
そして、業者が整備した品は高くて買えないようです。

整備品はどれくらい高いのか?そもそも売ってるところは?
これらは別途検証します。

◎もらい物
機材をもらうというのも4票ほどあります。

◎借りる
勤務先(学校)の資材 2票
夫の機材 1票
手持ちが壊れてて借りた 1票

壊れたから借りた/壊れたので今は持ってない

何らかの理由で、機材を所有しようと思わなかったようです。
借りるためには貸す人がいるわけで、8ミリは人と人との関係性で維持されてるのでしょうか?
◎修理
1名のみ、直せる範囲で直す
1名のみ、レトロ通販に修理依頼したが現在は受け付けてないと言われたそうです。
(レトロさんは修理受け付けますってページ消せばいいのに)

 

4.その他の材料(スプライシング・テープ、リールほか)についてはいかがでしょうか?

スプライシングテープは以前買った物を活用 9票

これが一番多いですね。
LPL/富士フイルムのスプライサー用の穴あきロールテープは製造終了です。しかし、レトロ通販が在庫売ってます。
パッチテープスプライサー用テープは海外で新品が各種流通してます。
穴無しのロールテープを使うスプライサーもありますし、まだもう少し大丈夫かなと思いますが、スプライサーの新品もないのよね。
一方、リールは新品ありますし中古でも(歪んでるモノも見かけますが)あまり心配しなくて大丈夫です。
海外から新品購入した方は購入先にMoment Catcher Productionを挙げてました。
http://www.momentcatcherproductions.com/
ここのサプライ用品はリーズナブルな価格で良心的です。

さて、ここまでは機材などの状況にどう向き合ってるか?の問いです。おおむね、今まで持ってたモノで製作をして、フィルムは手持ちがなければ買うようです。新たにちゃんと整備された機材を購入はしないのですね。

ただ、常日頃作っているのだったら、使える機材が手元にあるってことですし、フィルムの手持ち在庫があればわざわざフィルム買いませんよね?

では、そもそも今回の出品者は常日頃どう8ミリに向き合っていたのか?ソレについての問いが5番目です。

5.8ミリによる作品制作の頻度、他メディアとの比率は?

8ミリで製作することが多い/ほとんど8ミリ 3票
16ミリメインで8ミリは時々/ほとんど作らない 2票
上映会などのきっかけがないと8ミリは作らない 2票

他のメディアも手がけていて、8ミリの比率は10%ぐらいという意見が2票ありました。また、8ミリ製作は1-2年に1本程度というのが4票ほどあります。回答での頻度や期間のとらえ方が主観がバラバラなのでホントはまとめられないです。たとえば、これが「8ミリフィルムを年にどれぐらい撮影/現像しますか?」という問いかけとあわせて、「8ミリによる作品製作はどれくらいの頻度で、他のメディアとの比較」と問うたら、少しまとまった答えになったかも知れません。

しかし、
8ミリは作品を作るためだけに消費されてるのでしょうか?
出品作家も、8ミリ=表現ツール限定としてとらえてるのか?
これらの疑問が生じましたが、また別の機会に答えを探しましょう。

6.8ミリフィルム制作の現状と今後に関して、考えていらっしゃることを述べてください

数値化不可能ですので、アンケートから要点(とワタシが感じるところ)を抽出して列挙します。


フィルムが無くなったら製作やめるかも。30年分ぐらいストックすれば大丈夫か。


サバイバルゲームのような状況を楽しむ。


手持ち分を使い切るまで製作続ける。


8ミリ製作の予定無し。作りたくなったらその時の状況次第。


レトロ通販のフィルムで作れればOKだがスプライシングテープが心配。スーパー8で作ることも考えるがZC-1000が遊び甲斐のあるカメラなので…。8ミリとビデオは違うモノ。


フィルムの生産が続くことを祈る。


8ミリ他のフィルムやビデオとは別のアートフォーム/フォーマット。安定的な供給と現像サービスを保持して欲しい。


アナログでの製作方法レクチャーは学生時代にしか出来ない映画の原風景体験授業。


目に見える手で触れられるメディアは無くなっていく。フィルムでの制作はビデオとは異なるので道具が入手できなくなるまで楽しむ。作品の保管保存についての考えをお聞きしたい。


京都おもちゃミュージアムの8ミリワークショップで初心者の方が多く参加した。フィルムを知らない若い方にとっては新しく発見されたメディアなので、撮影や自家現像のワークショップを続けていく。


今回はカラーリバーサルフィルムで制作したかったために買い置きのシングル-8を使ったが入手困難なのでのびのびと制作出来なかった。撮影よりもフィルムを弄って実験することに興味があるので現像済みフィルムを再利用する作品作りをしたい。


30年以上前は8ミリは個人的なものだったが、今はもっとも社会的なメディアに変わったと実感。以前は自閉的な人向けだったが、フィルム購入や機材調達など、他者と関わらないと実現できないので、今は社交的な人に向いてるメディア。
8ミリで作りたいと思ったらどんな苦労しても作り上げる。不自由になってからの最近の8ミリ作品群にそれを感じる。


現状も将来も悲観的である。しかし作品を制作することは状況に左右されるものではないと信じている。
悪いなりに何らかの対処方法はあるはずで、それを探りながら制作を続けることが肝要ではないか。


今後も8ミリに限らずフィルムでの制作は続けていく。


8ミリでの制作はより難しくなると思う。かつては現像とフィルムが1000円程度でたっぷり使えた状況が作品世界を決定したが、
不自由になることで逆に8ミリにこだわらない自由さを手に入れたと思う。
自分で8ミリとデジタルで作れる作品は違うので、デジタルを試みて新しい世界を開けると楽しみにしている。


ワタシはこれらの意見をおしなべて「過去からの積み重ねを感じさせつつも前向き」だと受け取りました。
ただ「悲観的」と悲痛な叫びから始まるのが主催者の一人のようです。ここまで読み進めて来て、ようやくサヴァイヴァル8の主催者の立ち位置が明らかになったです。

そして、その悲痛な思いの主催者の呼びかけにそれぞれバラバラのスタンスで作家陣は答えていったのですね。

さてさて話は変わります。
本ブログは「おもしろい映像を作るには、8mmでも16mmでもDVでもHDVでもAVCHDでもPCでもMacでもAMIGAでもVRでも何でも使いましょう!とマディ折原が提案するサイト」であります。

「おもしろい映像」は、誰にとってでもいいンです。万人に「楽しい」と言わしめる商品的なアプローチもアリでありますし、自分だけがこっそり楽しむのもアリであります。 楽しみかたも自由ならば、その手段を選ばない…いや、積極的に選んで行きましょうよ!と言いたいのであります。楽しむ主体はこちらであると。状況ではない。

その割には8ミリネタばっかりなのはなぜか。それはフィルム映像を楽しむための情報が少ないと、もう10年前から全然足りねえジャンかと思ってるからです。

でも、 アンケートにあるように、8ミリという古くて新しいメディアを発見する方がいるのです

それはきっと、アンケートに答えた学校の先生たちの授業で楽しさを見いだしたり、それともサヴァイヴァル8のようなイベントで作品に触れたり、そもそも全然接点の無い人だって、アカシックの曲「8ミリフィルム」のようなマスに訴えるものから知るのでありましょう。

 

きっかけについては検証した方がよさそうですが、いずれにせよ、彼らはこの古くて新しいメディアに楽しみを見いだして、そこにアプローチしていくことを選んだ人がいるのですね。
自分もそもそも8ミリの生産が終わった年に始めた後追い組です。ワタシがわちゃわちゃやってることも、人様が楽しみを見いだすきっかけになればそれは大変嬉しいことであります。

こと8ミリについては不自由さな状況も楽しんむ余裕を持って、今現在の状況に向き合っていきたいと思っておりますし、誰もがいろいろな経路から8ミリの楽しさに新たに気づくのであれば、もう少し幅広く楽しんでいこうかとワタクシも考える年初であります。

おもしろい映像を作るには、8mmでも16mmでもDVでもHDVでもAVCHDでもPCでもMacでもAMIGAでもVRでも何でも使いましょう!とマディ折原が提案するサイト